2022年5月の記事一覧
自分の「五感」を信じてみよう(進路のしおり 巻頭言)
生徒の皆さんがこの冊子を手に取っているということは、自ら主体的に、自身の進路実現という課題に、正面から取り組もうという気持ちになっているということだと思います。まずは、大きな一歩を踏み出したという、その前向きな姿勢に敬意を表したいと思います。
さて、『進路のしおり』。本冊子です。本校進路指導部渾身の一冊です。本校の進路指導のエッセンスが凝縮されています。隅々まで熟読されることをおすすめします。
次に、気になる進学先が見つかったら、可能な限り、実際にキャンパスを訪れてみましょう。オープンキャンパスへの参加が望ましいですが、コロナ禍の影響もあり、オンラインで開催されることも、ここ数年は多くなっています。
それでも、実際にキャンパスを訪れてみることをおすすめします。
最寄りの駅で下車します。通学路を歩いてみます。キャンパスに入れてもらえるのであれば、キャンパス内を散策します。もっとも、普通は「関係者以外立入禁止」ですから、その場合は外から眺めてみます。それでもよいのです。進学先を考える上で、キャンパス(=立地)は重要です。実際に行ってみることで、文字情報ではわからなかった多くのことを知ることができます。
キャンパスに入ることができた場合、可能であれば、レストランで食事やお茶をしてみましょう。難しい場合は、キャンパス周辺のお店を体験してみましょう。「食」と組み合わせることで、記憶が鮮明になることがあります。街の印象も大切な要素です。
こうして、進学先を「五感」で感じたら、自分自身に問いかけてみましょう。この進学先に行きたいと思うのか。この進学先に通う自分の姿が想像できるか。
3年生は特に、多くの志願先を併願することがあります。そのときに、自分の知らない進学先を仮に選んでも、対策に身が入らないことも多くあります。
私自身も、これまで折に触れ、極力キャンパスを直接訪れる機会を多く持つよう心がけてきました。東京大学、東京工業大学、北海道大学、東北大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学、国際基督教大学、東京理科大学、UCLAなど、実際にキャンパスを訪問することで、これまで自分が知らなかった多くの発見をすることができました。
さあ、本冊子を手に取った皆さんは、自らの未来を預けるパートナー探しの入口に立つことができました。試験日が間近に迫るとキャンパス見学に行っている暇がなくなります。即断即決、気になる進学先が見つかったら、すぐに行動に移してください。