校長室より

2025年1月の記事一覧

第4回学校説明会 校長あいさつ

 皆さんおはようございます。校長の山本でございます。

 私立高校の入試も始まっている中、また大変お忙しい中、本校の第4回学校説明会にご参加くださいましてありがとうございます。公立高校の出願を控えておりますので、中学3年生の皆様にとりましては、出願校を決めるまさに最終段階を迎えていらっしゃることと思います。また本日は、中学2年生の皆様もご参加いただいていると聞いております。本校にご関心を寄せていただき、ありがとうございます。

 さて、先日アメリカでは、トランプ大統領が就任しました。報道によれば、今や世界中が、彼の様々な発言に耳を傾け、今後の対応について検討しているとのことです。我が国も今後、このトランプ政権とどのように対峙していけばよいのか、まさに「正解のない課題」に向き合っていかなければならないのではないかと思います。

 皆さんが生きていく時代は、このように予測できない未来を前提に、自ら課題を設定し、仲間と協働して知恵を絞り、解決策を提案していく、そんな力が求められてくるのではないかと思います。

 皆さんの将来は明るく、まさに無限大ですが、皆さんは高校の3年間、そして大学や大学院などの数年間で、飛躍的に成長するのではないかと思います。皆さんにとって人生で一度きりのかけがえのない3年間。このことに思いを馳せるとき、高校選びはとても大切です。そしてこの高校3年間は、大学へつながる3年間でもあります。皆さんにはぜひとも、この蕨高校を選んでいただきたいと思います。この後本校の職員から詳しい説明がございますので、私からは、本校の理念である「目指す学校像」を中心にお話しさせていただきます。

 本校の「目指す学校像」は、「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」でございます。「生徒の進路希望の実現」に「文武両道」というスタイルで取り組むことを特徴としております。

 はじめに「進路希望の実現」を掲げておりますので、現状を確認しておきたいと思います。恐れ入りますが、お手元の学校案内の11ページをご覧ください。昨年春の実績ですが、国公立大学102名、うち現役合格93名、早慶上理現役合格67名、GMARCH現役合格348名、現役進学率は92.5%となっております。

 「生徒の成長」という点に目を向けますと、大学はどこも同じでは決してないと考えます。本校では、よりよい学びの環境を求めて難関大学への進学を希望する生徒をしっかりとサポートしております。学校案内には、京都大学以下、難関国公立大学の合格件数をお示しておりますが、生徒の希望を踏まえ、さらに多くの生徒が合格できるよう力を入れております。

 本校の授業は、基礎・基本の習得を大切にしており、対話型の形式を多く取り入れております。「授業を聞く」というインプットのみならず、自ら発信するアウトプットの機会を多く設けることで、理解を深める工夫をしております。本校は外国語科を設置しておりますが、普通科も含め、英語の指導には特に力を入れております。現在の3年生は、6割を超える生徒が英検2級以上の資格を持っており、およそ50名の生徒が準1級を取得しております。

 また、「文武両道」を掲げる本校は、部活動や学校行事、委員会活動等が盛んです。多くの生徒がこれらの活動に積極的に参加し、勉強と両立させています。

 「目指す学校像」では、「グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」と続けておりますが、外国語科を設置する本校は、国際交流活動が盛んです。

 ここ数年は毎年留学生を受け入れており、現在は中国、ニュージーランド、ベルギーの留学生が在籍しております。生徒主体の「留学生との交流会」も開かれており、学校生活を通して国際感覚を磨くことができます。オーストラリアへの短期派遣研修の他、県の事業のグローバルリーダー育成プログラムを活用して、3名の生徒がシンガポールに行っています。

 外国語科は独自のプログラムとして、1年生を対象に日本語禁止の宿泊研修「イングリッシュ・キャンプ」を行っているほか、第二外国語の授業の一環として、フランス語圏の大使館員による出前授業や、日中高校生オンライン交流などを行っております。

 本校の進路指導は「大学進学の先を見すえて目標は高く」を合言葉に、多種多様な進学補講、卒業生の協力による社会人講演会や卒業生との懇談会、きめ細かな個別指導を特徴としております。現在は共通テストを終えた3年生に対して二次試験の出願に向けた個人面談を行っています。「個に応じた指導」が充実しているところも、本校の強みとなっております。

 以上、本校の「目指す学校像」をもとに、本校の特長についてお話させていただきました。

 最後に、一番大切なことについてお話しします。お手元の学校案内の表紙をご覧ください。冒頭でお話しした進路実績は「本校の総合的な教育力の表れ」と見ることもできますが、こうした実績を支えている生徒は、実は今、皆さんが目にしている表紙のことば「Wの挑戦」に共鳴して本校に入学しています。多くの生徒が「挑戦する蕨高生」になるという、強い決意をもって入学してきます。

 いかがでしょうか。本校の目指すところをご理解いただき、是非とも、本校の門を叩いていただきたいと思います。

 本日は職員の説明に続いて、授業見学、午後には部活動見学のお時間も用意させていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。