2024年8月の記事一覧
第1回学校説明会 校長あいさつ
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校の第1回学校説明会にご参加くださいましてありがとうございます。
本日は中学3年生の皆様と、保護者の皆様が多く参加されていることと思います。中学3年生の皆様は、本校に入学されますと、令和7年度の新入生、本校の69期生ということになります。本校は昭和32年の開校以来、今年で68年目となりますが、実は、創立70周年を令和9年度に予定しております。つまり、今この会場でお話を聞いていただいている皆様が高校3年生のとき、本校は創立70周年を迎えるということになります。保護者の皆様も含めまして、予めお知らせさせていただきたいと思います。
また、今私が着ている紺のポロシャツでございますが、今年の夏から試行として、生徒が着用しているものでございます。今年2月の学校評価懇話会における「女子の夏服のベストの着用は暑いのではないか」という生徒の思いやりのある意見が発端となり、生徒会や生徒指導部の教職員の検討を経て、試行として始めました。現在の蕨高校は、生徒の意見も取り入れてどんどんよくなっているということで、私も着用して、紹介させていただきました。
本日はこの後、各担当や生徒から、本校の教育内容の詳しい説明がございますので、私からは、本校の特徴について、簡潔に説明させていただきます。
はじめに、本校の「目指す学校像」についてでございます。学校案内3ページをご覧ください。本校の目指す学校像は「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」でございます。
「生徒の進路希望の実現」を掲げておりますので、令和6年度大学入試の合格実績について確認させていただきたいと思います。恐れ入りますが、学校案内の11ページをご覧いただきたいと思います。
国公立大学合格102名、うち現役合格は93名となっております。難関国公立大学の合格件数を挙げさせていただいておりますが、こちらは現役・浪人合わせた数となっております。浪人生も頑張りまして、京都大学に2名合格しております。私立大学では、いわゆる早慶上理が67名、GMARCHが348名となっておりますが、こちらは現役のみの件数となっております。現役進学率は92.5%でございます。現在の3年生も、すべての生徒が現役合格を目指しております。
こうした合格実績は、得てして独り歩きしがちなものですが、私たちはこうした数値を、総合的な学校教育力の成果と捉えております。次に、本校の取組について説明させていただきます。
恐れ入りますが、今ご覧になっているページの左側、10ページ下の「卒業生の声」をご覧いただきたいと思います。東北大学や北海道大学をはじめ、いわゆる難関大学に現役で合格した生徒の声が掲載されておりますが、異口同音に「勉強、部活動、学校行事のすべてに全力で打ち込むことのできる環境」について触れています。目指す学校像にある通り、本校は「生徒の進路希望の実現」に「文武両道」というスタイルで取り組むことを大きな特徴としております。先ほどご覧いただいた93名の国公立大学現役合格者の8割以上は引退するまで部活動を継続しており、部活動をやり切った生徒が合格するという手ごたえも感じております。
学校案内は3ページにお戻り願います。続いて「グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」についてでございます。この部分は「目指す学校像」に含まれておりますが、学校としてどのような人材を育てようとしているかという、言わば「目指す生徒像」に相当する部分でございます。
本校は外国語科を併設していることもあり、普通科も含め、英語の授業が充実しております。一例をあげますと、本校では毎年4月にGTECのアセスメント版を実施して、生徒の英語力の定点観測を行っておりますが、現在の3年生は、入学時に11名だった英検2級相当の生徒数が、この4月には学年の半数を超えており、英検準1級相当の英語力を持つ生徒も複数名おります。本校での2年間の学びで、多くの生徒が総合的な英語力を高めていることになります。
また、国際交流活動も盛んです。こちらは学校案内7ページになります。本校独自のオーストラリア短期派遣研修に、7月から8月にかけ、29名の生徒が参加しました。来年の1月には、シンガポールで行われる県主催のグローバルリーダー育成プログラムに3名の生徒が参加します。フランス語圏の大使館による出前授業や、日中高校生オンライン交流のほか、今年度は中国やオーストリアから留学生を受け入れており、交流を通じて自然と「グローバルな視点」が身につく環境を整えております。
「次世代のリーダー」を育成する観点からは、苗場プリンスホテルに宿泊して平標山に登る林間学校や強歩大会のほか、今年度は国の「DXハイスクール」指定による未来のDX人材育成や、教育委員会と連携したアントレプレナーシップ教育、所謂起業家教育に取り組んでおります。
さらに、こうした「目指す学校像」を学年目標に落とし込んだ「蕨高ビジョン」を策定し、組織的な教育活動を展開しております。合言葉は「Wの挑戦」です。中高一貫校では6年間で準備する大学進学を、本校では3年間で実現しなければなりません。文武両道の3年間は確かにハードですが、「Wの挑戦」に共鳴した新入生が本校に入学し、高校3年間で文武両道の「蕨高生」としてのスタイルを身につけ、自らの進路希望、生徒によっては当初の希望をはるかに超える難関大学への進学を実現しています。
最後にカリキュラムについて紹介します。学校案内は3ページです。まず普通科ですが、リベラルアーツ、教養教育の観点から、2年生まで文理分けのない共通の教育課程となっております。このことにより、例えば文系の生徒も2年間数学をしっかり勉強します。DX人材への道が開かれるとともに、国公立大学への進学など、進路選択の幅を広げることができます。外国語科は、第二外国語のほか英語の授業時間数が多くなっており、ディベート・ディスカッション、エッセイライティングなど、少人数によるALTとの濃密なコミュニケーションを通じて英語4技能を高める指導を行っております。
以上、本校の特徴の一部を紹介させていただきました。この後の説明もお聞きいただき、本校の受験をご検討いただければ幸いです。「Wの挑戦」にご賛同いただける多くの皆様をお待ちしております。本日はよろしくお願いいたします。