校長室より

2023年6月の記事一覧

第2回PTA・後援会合同役員会 校長挨拶

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はPTA・後援会の第2回合同役員会ということでお集まりいただきありがとうございます。

 学校の方は、ちょうど昨日から期末考査一週間前となっております。また、本日の午前中には、2年生を対象とした「卒業生との懇談会」が行われました。卒業生は本校62期で、現在大学3年生がが中心とのことです。目の前に憧れの大学に通っている卒業生がいて、質疑応答の時間も十分に取られておりました。2年生にとっては自らの進路を考える上で、大きな励みになったのではないかと思います。

 さて、進路と言えば現在、7月2日(日)までということですが、指導部の皆さんのご配慮により、オンラインによるPTA進路講演会が視聴可能となっております。皆さんは、すでにご覧になられたでしょうか。すべての学年を対象とした内容になっております。私も先日視聴させていただきました。

 特に3年生、65期生は、旧課程による入試の最後の学年ということで、仮に浪人すると新しい教育課程による入試を受けることになります。全国的なキーワードは「安全志向」。ただ、この講演会では、だからこそ蕨高生には、みんなが敬遠する難関大学に合格するチャンスがあると説いています。

 この講演会では、難関大学として15の大学名を挙げています。旧帝国大学を中心とした国公立大学が12校、早慶をはじめとした私学が3校となっています。安易に進路確定をした結果、再受験を考えている学生の声として、「大学の授業のレベルが易しすぎる」「遊んでいる学生が多く流されてしまう」「ただ訳すだけの語学の授業についていけない周囲の学力の低さにがっかり」などを挙げ、危機感を募っています。その一方で、難関大学入学生の声として、「意欲ある人が凌ぎを削った上で集まって来た中で勉強できる環境」「トップクラスの教授が教えに来てくれている」「ゼミで偉大な卒業生と接点が持てる」などを挙げ、授業そのものや仲間、実績が優れた環境であることをアピールしています。

 実はこのことは、本校の中でも課題となっております。64期生の実績では、国公立大学現役合格件数105件、GMARCH現役合格件数345件となっておりますが、次の課題として、旧帝大や早慶などの難関大学を希望する生徒をいかに合格させていくかについて、取組を始めております。本校の進路指導のキーワードは「大学進学の先を見据えて目標は高く!」でございます。午前中の卒業生からも、2年生のうちから高いレベルの志望校を設定したことで、「間に合わない」と感じて勉強を頑張り、結果として現在の大学に合格できたという声を聴きました。多くの生徒がメモを取りながら聞いていた様子が印象的でございました。

 この講演会でも「受験は団体戦」と強調されております。保護者の皆さまと課題を共有するとともに、子どもたちの学力向上や進路の実現に向け取り組んでまいりたいと存じます。以上で挨拶を終わります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。