蕨高セミナー

2010年11月の記事一覧

平成22年度 第3回蕨高特別セミナー

小惑星探査機「はやぶさ」奇跡の生還
~星のかけらは見つかるのか?

JAXA准教授   吉川 真 氏

 

 

 11月1日(月)午後4時から、本校多目的室を会場に、平成22年度第3回蕨高特別セミナーが開催されました。今回の講演は、日本中に感動を呼び起こした小惑星探査機「はやぶさ」のミッションとその成果についてのお話でした。講師は、「はやぶさ」のプロジェクトチームの中心となったお一人、JAXA(宇宙航空開発研究機構)准教授の吉川真先生でした。吉川先生は「はやぶさ」のミッションの中で、探査機の軌道計算等に携わるとともに、サイエンス部門のリーダもつとめられました。また、次のミッションである「はやぶさ2」の準備室長もつとめられています。世間の「はやぶさ」人気を反映するかのように、生徒・教員をあわせて70人を超える参加者がありました。
 「はやぶさ」のミッションは、小惑星イトカワに着陸してその表面物質を採取し、再び地球に戻ってくるというものでしたが、途中いくつものトラブルにみまわれました。通信の途絶やエンジンの停止など、何度も挫折寸前まで追い込まれながらも、その都度、スタッフの皆さんの創意、工夫、忍耐、努力などで乗り越えてきたというお話は、とても迫力のあるものでした。スライドとともに動画やイトカワの模型などを使った説明はとてもわかりやすく、ときにユーモアも交えてのお話に会場が沸く場面もあり、参加した生の皆さんも最後まで熱心に聞き入っていました。
 吉川先生が次にリーダーをつとめる「はやぶさ2」のプロジェクトでは、探査機の地球帰還の予定が2020年です。そのとき、今の高校生の皆さんは26~28歳ぐらいで、大学院生や研究生としてこのプロジェクトに関わることも可能になります。吉川先生は、このような宇宙探査こそ現代の真の冒険であり、若い世代の皆さんにぜひ参加してほしいと呼びかけていらっしゃいました。このような講演がきっかけとなって、高校生が大きな夢を持って進んでいってくれることを期待したいと思います。
 なお、当日は朝日新聞による取材が入り、翌日の県版に記事が掲載されました。

【生徒の感想】
○ はやぶさのミッションには様々な人たちのチームワークと努力があったことがよくわかりました。また、プロジェクトの関係者しか知らなかったようなことを聞けてよかったです。さらに、天文関係の話題への関心が深まり、国から予算がこないことは残念だと思いました。

○ ユーモアを交えたとても面白い講演でした。たくさんのトラブルにあいながら、それでも諦めずに工夫で乗り越えた研究者の皆様の姿に感動しました。「はやぶさ2」応援しています。頑張ってください。

○ はやぶさのCGがとても面白く、最近このプロジェクトを知ったわたしでもすぐにどんなものだったのかを理解することができるほどのめりこみました。地球に迫ってくる惑星を回避することや、未来での資源をえることを可能にするかもしれない「はやぶさ2」のプロジェクトを、陰ながら応援したいと思います。