校長室から

今日から後期が始まりました

 本校は2学期制のため、昨日前期が終わり、今日から後期が始まりました。この時期、ラグビーワールドカップは日本で開催され、連日素晴らしい試合を見せてくれています。その中でも、先週の日本代表がアイルランド代表戦で見せたあの気迫と結果は、強い決意と決死の覚悟をもって、目標をしっかり定めて周到に準備すれば、叶わないことはそうはないことを示してくれたように思います。

 今年度も残り半分、これから蕨高生がどのような姿を見せてくれるのかが楽しみです。

 昨日は、前期終業式が行われ、校長講話では「自分で考え、判断し、行動せよ」という話をしました。

 

【前期終業式】

 夏休みを挟んで再開された前期も、今日で終了となります。一年の中間点を迎えるにあたり、今日は後期に皆さんに期待することを話してみたいと思います。

 最初に結論を言うと、それは自分の責任を自覚して、「自分で考え、判断し、行動せよ」ということです。

 そもそも、高等学校は何をするところなのか。教育基本法によるとその目標には(第42条)、

・ 国家及び社会の有為な形成者として必要な資質を養うこと。

・ 個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な技能に習熟させること。

・  社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、個性の確立に努めること。

とあります。

 高校生の視点に置き換えれば、高校で皆さんは卒業までに社会人としてやっていけるだけの力を身に付ける、自分の希望するキャリアの実現に必要な基礎力をつける、ということです。

 ですから、先生方はそのつもりで皆さんに日々接しています。例えば、志望大学選びに際して自分はこのくらいでいいやという「身の丈大学志向」では自分の可能性を狭めてしまう、高い志をもってチャレンジしようとはっぱをかけている。幅広い教養とある程度専門的な知識・技能を身に付けてもらうために、捨て科目をつくらずしっかり取り組むよう促している。さらに、いろいろなことにチャレンジし、卒業後に必ず必要となる力を今のうちから身に付けてもらおうと、運動会、臨海学校、強歩大会などの学校行事をしっかり経験してもらい、文武両道を奨励している。蕨高校は、進学校だからといって、ただ勉強ができるだけ、受験学力をつけるだけの高校ではありません。

 一方で皆さんは、中学校までひょっとすると勉強は学校や塾で何をいつやるかまですべて面倒を見てもらい、どの高校を受けるかもアドバイスしてもらっていたかもしれない。学校からの保護者あて通知も、学校がメールやHPで別に配信してくれていて、皆さんが渡そうが渡すまいが誰も困らないようになっていたかもしれない。何か困ったり、やりたくないことがあったときも、周りの大人がうまくとりなしてくれたのかもしれない。皆さんは何の責任も負うことなく、すべて周りの大人に面倒を見てもらっていてはいなかったか。中学生は、それだけ子ども扱いをしてもらっていたのではないかということです。

 でも、先ほど言ったように、高校卒業までには社会人としてやっていけるだけの力や自分の希望するキャリアの実現に必要な基礎力をつけなければなりません。となれば、高校生はもう子ども扱いなどしてもらっている場合ではない。だから、高校生になれば、ましてや蕨高生であれば、自分で負うべき責任をしっかり果たす覚悟で、判断し、行動していかなければなりません。自分で責任が負えないことは、しかるべき人にちゃんと相談する。もし何か失敗したら、失敗の教訓を次にしっかり生かす。挫折を味わったときは、そこから這い上がる経験をしっかり積む。そうすることが高校生には求められます。

 ですから、「自分で考え、判断し、行動せよ」なのです。例えば、勉強のやり方がわからない、一日の生活スケジュールがうまくつくれない、授業がわからなくなってきた、どう対処するか。アドバイスを求めたり質問に行くもよし、しばらく思い悩むもよし、大事なのは自分でアクションを起こして対処することです。そして自分のやり方を見出していく。それしかありません。それを、ただじっと何とかしてもらうのを待っていても、何も変わらないし、自分の将来は切り拓けません。先日の台風のときのように、交通機関が大きく混乱した時どうするか。蕨高生なら自分の責任で何が大事なのか優先順位をしっかり考え、どうすべきか適切に判断し、行動できるようでなければなりません。また、先日、保護者の方から学校からの保護者あて通知が届かないというご意見が寄せられたそうですが、これも学校からの保護者あての通知を届けるのは皆さんの役割であり責任ですから、その責任においてどう行動したかという皆さんに対する問題提起です。

 話をまとめます。高校生たるもの、自分の果たすべき責任をしっかり認識して、自分で考え、適切に判断し、自分で果たせる範囲内の行動がとれるようでなければなりません。そのためには、日ごろから「自分で考え、判断し、行動せよ」です。今日からぜひ実践してみてください。