12月全校集会 校長講話
皆さんこんにちは。明日から冬季休業に入ります。休業が明けると、3年生は大学入学共通テストをはじめ、本格的な受験シーズンを迎えます。まずは3年生に向け、激励の気持ちを込めて3点お話をします。
1点目は「試験当日に受験できていることが重要」ということです。コロナとインフル。ダブルの流行が懸念されています。まずは健康管理です。最初の目標は、試験当日に、健康でしっかり出席できていることです。睡眠時間の確保は何より重要です。おすすめは朝型の生活です。7時間の睡眠時間を確保して午前5時に起床するためには、22時には就寝することが必要です。家族とは異なる生活スタイルになることも多いと思いますが、しっかりと睡眠時間を確保してください。そして、可能な限り、学校で勉強してください。学校には、志を同じくする仲間と、皆さんを応援している教職員がいます。『進路のしおり』の受験体験記では、難関大学に合格した卒業生の多くが、最後まで学校で勉強したと書いています。
2点目は併願校における「垂直」と「水平」についてです。これは、皆さんの先輩にあたる私の経験も踏まえ、お話しします。法学部への進学を目指し、難関校から安全校まで垂直に併願校を検討しました。しかし、ここからブレが始まり、早稲田大学や明治大学など、特定の大学の異なる学部を複数受験しました。結果として、教育学部に進学することになりました。こういうこともありますので、垂直・水平双方の目配りが大切なのではないかと思います。例えば、「心理学を勉強したい」という場合、早稲田大学であれば、文化構想学部、文学部、教育学部、人間科学部と、実に4つの学部が候補となります。情報をしっかり集めて検討をお願いします。
3点目は「現役生は最後まで伸びるは本当だ」ということです。これも皆さんの先輩として、経験を踏まえてお話しします。私の場合は浪人後のケースですが、情けないことに、11月の模試が終わっても、苦手の英語の偏差値が50を超えることがなく、志望校の変更も検討せざるを得ない状況でした。12月、1月は新しい内容に手を出すことを控え、専ら1年間に受けた模試の復習を行いました。一度やっているのでできて当たり前なのですが、4月5月にできなかった問題ができるようになっていることで、自分の成長を実感することができました。最も大きかったのは、一つの試験で合格圏の7割を取るという疑似体験ができたことでした。2月の本番でも解きながら、「おかしい。こんなはずはない。今年はとんでもなく問題が易しいに違いない」などと感じ、多くの学部に合格することができました。このように、12月から学力は飛躍的に伸びます。安易に目標を下げることなく、国公立大学の後期日程まで駆け抜けて欲しいと思います。
最後に1、2年生です。何といっても受験は英語です。そして英語には検定がありますから、1、2年生のうちから前倒しで実力を蓄えることができます。本校では、毎年4月にGTECを受験しています。セファールのB1は英検2級相当、B2は英検準1級相当です。1年生は入学当初に受けたGTECで、すでに11名がB1、英検2級相当の実力を持っています。この1年間の授業により、皆さんの英語力は飛躍的に高まっています。ぜひ、今からしっかり準備して、4月のGTECでは、多くの皆さんにセファールのB1、B2に到達していただきたいと思います。
頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。