校長室より

校長室より

蕨高新聞第162号 「環境」にこだわろう

 生徒が勉強に、部活動に、学校行事に全力で頑張る現在のこの校風は、どのようにしてできたのだろうか。

 蕨高校は一つの箱。どんな中学生であっても、一度この箱に入ると、皆このように全力で頑張るようになるのか。それとも、こうした校風に共鳴した中学生のみ入学してくるので、自然と全力で取り組むことが当たり前になるのか。

 これが「伝統の力」というものではないか。本校は開校以来、生徒、教職員、地域の方など関係する方々の多大なる尽力により現在の校風を築き、生徒はのびのびと高校生活を楽しむことができている。皆様に感謝するとともに、この素晴らしい学びの「環境」を、さらに素晴らしいものにしていきたいと思う。

 さて、昨年11月のFIFAワールドカップは記憶に新しいところであるが、元日本代表の本田圭佑氏の解説も大いに話題になった。その本田氏が、今年3月の近畿大学卒業式でゲストスピーチを務め、次のように述べている。

 夢を叶えるために必要なことは「環境にこだわれ」ということ。成果が出せない人は環境にこだわっていない。環境にこだわらないでめちゃくちゃ頑張っている。サッカーで言えば、レベルの高いいい環境で毎日練習をすることで、いい習慣が当たり前になる。

 皆さんは夢を叶えるため、日々学習に取り組んでいる。志望校の選定に際しては、ぜひ「環境」にこだわってほしい。皆さんの夢を叶えるよい授業、よい仲間、よい実績が揃った大学はどこなのか。

 「大学はどこも同じ」では決してない。皆さんの夢を叶える「環境」にこだわってもらいたいと思う。

芸術鑑賞会 校長の話

 皆さんこんにちは。

 前期の期末考査、それから先週の土曜日は模擬試験と、大変お疲れさまでした。また、午前中の学校保健講演会では、睡眠の重要性を中心に、夏休みの計画的な過ごし方について、科学的なエビデンスに基づく貴重なお話を伺うことができました。しっかり計画を立てて、夏休みに臨んでいきたいと思います。

 さて、芸術鑑賞会ですが、今年は音楽鑑賞ということで、シエナ・ウインド・オーケストラの皆様にお越しいただいております。

 この本校の芸術鑑賞会も歴史は古く、40年以上前の私たちのころからありました。もうずいぶん時間が経ちますので、大抵のことは忘れてしまっているのですが、音楽を鑑賞した芸術鑑賞会のことは、不思議と今でも覚えています。音楽の力は偉大です。皆さんもきっと、本日の演奏が、一生心に残る宝物になるのではないかと思います。

 また、本日は、本校の吹奏楽部とのコラボレーションも用意されているとのことです。シエナ・ウインド・オーケストラのメンバーにも、本校吹奏楽部の卒業生がいらっしゃると伺っております。吹奏楽部は昨日の球場応援に続いてのステージとなりますが、プロのオーケストラとのコラボレーションということで、大変楽しみにしております。

 それでは、演奏を楽しんでまいりましょう。よろしくお願いいたします。

第2回PTA・後援会合同役員会 校長挨拶

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はPTA・後援会の第2回合同役員会ということでお集まりいただきありがとうございます。

 学校の方は、ちょうど昨日から期末考査一週間前となっております。また、本日の午前中には、2年生を対象とした「卒業生との懇談会」が行われました。卒業生は本校62期で、現在大学3年生がが中心とのことです。目の前に憧れの大学に通っている卒業生がいて、質疑応答の時間も十分に取られておりました。2年生にとっては自らの進路を考える上で、大きな励みになったのではないかと思います。

 さて、進路と言えば現在、7月2日(日)までということですが、指導部の皆さんのご配慮により、オンラインによるPTA進路講演会が視聴可能となっております。皆さんは、すでにご覧になられたでしょうか。すべての学年を対象とした内容になっております。私も先日視聴させていただきました。

 特に3年生、65期生は、旧課程による入試の最後の学年ということで、仮に浪人すると新しい教育課程による入試を受けることになります。全国的なキーワードは「安全志向」。ただ、この講演会では、だからこそ蕨高生には、みんなが敬遠する難関大学に合格するチャンスがあると説いています。

 この講演会では、難関大学として15の大学名を挙げています。旧帝国大学を中心とした国公立大学が12校、早慶をはじめとした私学が3校となっています。安易に進路確定をした結果、再受験を考えている学生の声として、「大学の授業のレベルが易しすぎる」「遊んでいる学生が多く流されてしまう」「ただ訳すだけの語学の授業についていけない周囲の学力の低さにがっかり」などを挙げ、危機感を募っています。その一方で、難関大学入学生の声として、「意欲ある人が凌ぎを削った上で集まって来た中で勉強できる環境」「トップクラスの教授が教えに来てくれている」「ゼミで偉大な卒業生と接点が持てる」などを挙げ、授業そのものや仲間、実績が優れた環境であることをアピールしています。

 実はこのことは、本校の中でも課題となっております。64期生の実績では、国公立大学現役合格件数105件、GMARCH現役合格件数345件となっておりますが、次の課題として、旧帝大や早慶などの難関大学を希望する生徒をいかに合格させていくかについて、取組を始めております。本校の進路指導のキーワードは「大学進学の先を見据えて目標は高く!」でございます。午前中の卒業生からも、2年生のうちから高いレベルの志望校を設定したことで、「間に合わない」と感じて勉強を頑張り、結果として現在の大学に合格できたという声を聴きました。多くの生徒がメモを取りながら聞いていた様子が印象的でございました。

 この講演会でも「受験は団体戦」と強調されております。保護者の皆さまと課題を共有するとともに、子どもたちの学力向上や進路の実現に向け取り組んでまいりたいと存じます。以上で挨拶を終わります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第1回学校評価懇話会 校長挨拶

 改めましてこんにちは。校長の山本でございます。委員の皆様におかれましては、大変お忙しい中、本校の第1回学校評価懇話会にご出席いただきありがとうございます。

 さて、本日は第1回ということで、お手元にございます令和5年度当初の、本校の学校自己評価システムシートについて、その概要を説明させていただき、委員の皆様からご意見を賜りたいと存じます。

 本校の目指す学校像は、「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校」でございます。この実現に向け、本校では、3つの重点目標を定めております。このシートでは、この重点目標ごとに、3つの領域を設け、1年間の取組を整理しております。

 さて、この春卒業した64期生は、国公立大学現役合格件数105件と、本校歴代2位にあたる素晴らしい成果を残してくれました。しかしながら、私ども教職員としては、もっと第一志望校に合格させることができたのではないか、との思いもございます。授業改善や生徒の進路実現、また、よりよい学校経営に終わりはございませんが、昨年度いただきましたご意見を踏まえ、更なる改善に取り組んでまいりたいと考えております。

 本日は委員として、生徒の代表、保護者の皆さまの代表に加えまして、生徒を本校に送り出していただく中学校の校長先生や、生徒の進学先となる大学の先生、また日ごろ大変お世話になっている地域の方にもご出席いただいております。是非とも、様々な観点から、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。

 それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第1回学校評議員会 校長挨拶

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校の第1回学校評議員会にご出席いただきありがとうございます。

 はじめに、令和5年度当初人事異動でございますが、5名が退職、4名が転出し、初任者3名を含む11名の職員を新たに迎えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、令和5年度の本校でございますが、おかげさまで順調な滑り出しを見せております。この春卒業した64期生が、国公立大学現役合格件数105件と、本校歴代2位の実績を残してくれたこともあり、3年生を中心に、生徒たちは旺盛な学習意欲を見せております。

 5月13日の土曜日には第1回の学校公開を行い、多くの保護者の皆様や、中学生やその保護者の皆様に、本校の授業を見ていただきました。多くの授業でプロジェクターなどのICT機器が使用されている他、1年生の授業では、国語や地理総合、数学や英語の授業などで、今年はじめて導入した一人一台のタブレット端末を活用した授業が行われております。私も実際に授業を見学しましたが、生徒はみな端末の操作に習熟している様子でございました。

 また、文武両道の本校では、部活動も大変盛んでございますが、多くの部活動で3年生最後の大会や公演が行われ、引退した生徒が気持ちを切り替えて、進路実現に取り組んでおります。

 本日はこの後、昨年度末に皆さまからいただいたご意見を踏まえて作成した今年度の学校自己評価システムシートにつきまして説明させていただきます。また、15時50分からは引き続き、多目的室にて学校評価懇話会でお世話になります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

第67回運動会 閉会式 学校長の言葉

 皆さん、運動会お疲れ様でした。

 本日は天候に恵まれ、多少風が強くなってきましたが、皆さんの意欲的な取組のおかげで、すばらしい運動会を実施することができました。

 団対抗男女混合リレーで強さを発揮したピンク団をはじめ、みんなよく頑張ったと思います。また、開会式のバトン部の演技は迫力があり、よく揃っていました。練習の成果がしっかり発揮出来たのではないかと思います。また、吹奏楽部の皆さんの演奏も素晴らしいものでした。そして、放送委員会の皆さんも、的確な進行をありがとうございました。

 本日は、最後まで諦めない全力疾走・全力の競技、そして競技者と応援者が一体となった運動会を見ることができました。特に、新しい種目である団対抗綱引き、団対抗男女混合リレーは、ともに実力が拮抗し、大変見応えがありました。私も本校の卒業生ですが、今振り返っても、学年を超えた交流は部活動に限られたものでした。皆さんはこうして、部活動以外の場でも学年を超えた交流の機会があり、羨ましく思っています。

 今回は天候の乱れもあり、予行の時間も取れない中でしたが、みなさんは、ルールと時間を守り、円滑に競技を行ってくれました。「さすが蕨高生」だと思いました。この素晴らしい伝統を今後も伝えていってほしいと思います。

 結びにあたり、準備や進行にご尽力くださいました部活動をはじめとする生徒の皆さんや先生方に改めて心から感謝を申し上げ、学校長の言葉といたします。ありがとうございました。

第67回運動会 開会式 学校長の言葉

 おはようございます。校長の山本です。ようやく、第67回運動会を開催することができました。ご準備くださいました生徒の皆さんや、保健体育科の先生をはじめとする先生方に、お礼を申し上げたいと思います。

 皆さんご存じのとおり、「文武両道」を掲げる本校にとって、日ごろの体育の授業の成果を発揮する運動会は、大変重要な学校行事です。今年は新たに綱引きやリレーに「団対抗」が導入されました。各団における、学年を超えた一致団結が求められます。団の成績も、各クラスの成績に反映されますので、ぜひとも全力で取り組んでいただきたいと思います。

 本日のグランドのコンデションも万全ではありません。思わぬ事故が起こることも予想されます。また、午後は風が強くなるとの予報も出ています。部活動の公式戦を控えている皆さんも多いと思います。怪我がないよう、十分注意していただきたいと思います。

 それではいよいよ始まります。団の成績は第1回目として記録に残ります。大いに楽しんでいきましょう。以上で校長あいさつを終わります。

PTA・後援会総会 校長挨拶

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。PTA・後援会の皆様におかれましては、昨年度も大変お世話になりました。コロナ禍の終息が見通せない中、進路講演会をYouTube配信で行っていただいたほか、強歩大会では給水のご協力をいただくなど、制約がある中にもかかわらず、様々な形でご支援をいただきました。

 また、昨年度はオーストリア、タイ、フランスと、3名の留学生の受け入れを行いました。海外への渡航ができない中、生徒にとっては大変貴重な体験の機会となりました。何より、3名とも母国語のほかに英語が堪能で、さらに日本語まで習得しようという旺盛な学習意欲を持っていました。世界の高校生は当たり前のように英語を話すという事実は、多くの生徒にとってよい刺激となったようです。留学生のホームステイにつきましても、ご協力いただきありがとうございました。今年度の留学生の受け入れについてはこれからですが、具体的なお話があった段階で、改めてご相談させていただきたいと思います。

 さて、新年度が始まり、2か月が経過しようとしております。新型コロナウイルス感染症も、今月上旬には5類に移行し、様々な対面による行事の実施が可能になってまいりました。すべてが元通りというよりは、オンラインの活用など、新たに定着した方式とのハイブリッドによる実施となるものが多いのではないかと思います。PTA・後援会の各種行事につきましてもお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

 学校の近況報告は、この後本校の職員から行わせていただきますので、私からは2点申し上げます。

 1点目は、在日チュニジア大使によるフランコフォニーの授業です。5月17日(水)、外国語科のフランス語選択の生徒を対象に、モハメッド・エルーミ大使本人による授業が行われました。チュニジア共和国はアフリカ北部の国ですが、地中海に面しており、主食がクスクスと呼ばれるパスタであるなど、イタリアにも近い雰囲気を持つ国です。プレゼンはフランス語で行われ、生徒は果敢に質問にもチャレンジしていました。

 2点目は、オーストラリアへの高校生海外短期派遣事業です。先日選考が行われ、28名の生徒が2週間、オーストラリア・ニューサウスウエールズ州のコフスハーバー市に派遣されます。3年ぶりの渡航による国際交流事業となります。本校を代表して参加する生徒には、十分な事前学習をお願いするとともに、派遣期間を有意義に過ごしてもらいたいと思います。

 このように、グローバルな視点を持つ次世代のリーダー育成を掲げる本校も、少しずつ本来の活動を取り戻しつつあります。1年生は一人一台のタブレット端末が導入され、国語や地理総合、数学や英語などで、授業における活用が始まっております。今後研究を進め、授業改善につなげてまいりたいと考えております。

 私からは以上です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

蕨高校吹奏楽部 第47回定期演奏会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、蕨高校吹奏楽部第47回定期演奏会にご来場くださいまして、誠にありがとうございます。

 この定期演奏会も47回ということで、仮に毎年開催されていたといたしますと、第1回は1977年、昭和52年ということになります。本校では、創立20周年記念式典を実施した年にあたります。私は本校の24期生ですので、高校1年生のときに、第4回の定期演奏会が行われていたことになります。まさに、伝統が受け継がれているということで、歴代の吹奏楽部の関係者の皆様に、改めてお礼申し上げたいと思います。

 本日も、会場には多くの保護者の皆様、また、卒業生の皆様や地域の皆様にご来場いただいていることと思います。私も昨年初めてこの演奏会を聴かせていただきましたが、会場の皆様と一体となった素晴らしいステージで、伝統校としての本校の一面を見ることができました。

 生徒たちも一生懸命練習しておりましたので、本日も素晴らしい演奏をお届けできるのではないかと思います。それでは、どうぞ最後までごゆっくりご堪能ください。

『進路のしおり』で自分に合った戦略を立てよう(進路のしおり 巻頭言)

 40年以上前の話なので記憶が定かではないが、浪人経験者の感覚では、本気になってから1年あれば志望校合格はなんとかなるのではないか。現役合格を目指す皆さんであれば、3年生のはじめということになる。では、本校入学後、何をやっておくとよいのか。本校の卒業生である自らの経験も踏まえ、次の3点についてお薦めしたい。

 まずは、「習慣を身に付ける」ということである。

 本校は文武両道。皆さんは、勉強に部活動に忙しい毎日を過ごしていることと思う。放課後は部活動で汗を流している人も多いのではないか。ひとつの提案は、朝の時間の活用である。仮に、7時間の睡眠を確保して午前5時に起床するためには、22時には就寝する必要がある。難関大学に合格した先輩の多くが、朝時間活用の有用性を説いている。「朝しか勝たん」を合言葉に挑戦してほしい。

 次に、「英語力を高める」ということである。

 大学受験は何と言っても英語である。本校に入学してくる生徒のほとんどは、セファールのA2、英検でいうと準2級以上の英語力を持っている。仮に、中学校1年生で英検5級、2年生で4級、3年生で3級を取得すると考える。そうすると高校1年生で準2級、2年生で2級、3年生で準1級を取得できる計算になる。皆さんの多くは入学時点で準2級以上の力があると考えれば、1年生で2級を取得し、2年生で準1級を取得することができる。過去の「受験体験記」によれば、英検準1級を取得すると、大学受験で相当なアドバンテージを得ることができるようだ。流行りのことばで言えば「景色が変わる」ということか。せっかく「グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」ことを「目指す学校像」に掲げる本校に通っているのである。すべての皆さんにセファールのB2、英検準1級以上に挑戦することをお薦めする。

 最後に、「進路は自分の頭で考えることが重要だ」ということである。

 本校では1年生から模試を受ける機会が複数ある。その時点での志望校を考えて書くことで、自分の志望が明確になる。決まっていないのであれば、東京大学でもよい。また、大学のオープンキャンパスに出掛けることをきっかけに、志望校について考えてみるのもよい。高く設定した目標校であればあるほど、1年生のうちに行くことをお薦めする。訪れることによって得ることのできる一次情報が必ずある。

 さて、『進路のしおり』である。

 中高一貫校に比べ、私たちは、進路実現の準備を3年間で行わなければならない。だからこそ、戦略が必要だ。しかしながら、その戦略は、常に「自分」とのかけ算である。自分用の戦略、自分に合った戦略でなければ意味がない。その「戦略」を立てるためにこの冊子はある。「受験体験記」は情報の宝庫であるが、これも多くの先輩が言っているように、鵜呑みにするのではなく、自分なりにアレンジすることが重要である。

 この冊子を活用して自分に合った戦略を立てよう。健闘を祈っている。