校長室より
第3回学校説明会 校長挨拶
皆さんこんにちは。本日はお忙しい中、本校の第3回学校説明会にお越しくださいましてありがとうございます。私は校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さんは志望校の選定について、いよいよ最終段階に差し掛かっているのではないかと思います。実は私は本校の卒業生でございます。中学生のころは現在のさいたま市大宮区の中学校に通っておりました。当時とは状況が異なりますので、単純な比較はできませんが、記憶を辿って、少し自分の経験を話してみたいと思います。
中学校では男子バスケットボール部に所属していて、引退まで続けました。学校の成績はあまりよいとは言えませんでした。3者面談で70%の合格可能性と言われた蕨高校を選びました。高校卒業後の進路についても、当時は何となく、合格できる国公立大学に進学できればよいと考えていました。
ここで申し上げたいのは、私の場合、中学校のときに自分が思っていた、中学校の校内におけるポジション感というものが、将来の大学の進学希望にも自然と影響を与えていたということです。
中学校の成績がトップクラスではなかった、だから将来志望する大学もトップでなくてもよい。当時は当たり前と思っていましたが、大人になった今振り返ってみると、何とも根拠のない、情けない考え方だったなと思います。
しかしながら、蕨高校はそんなに甘くありませんでした。3年生の政治・経済の授業で法律に興味を持ち、将来は弁護士になりたいと志を立てるに至りました。私大文系のクラスでしたが、調べてみると、当時、司法試験に合格者を多く輩出している私立大学は、早稲田大学や中央大学など、難関大学に限られているということがわかりました。
どこか合格できる大学に進学できればよいと考えていた私は、当時の蕨高校の魅力溢れる授業に触れ、難関大学への合格に向け、大きく舵を切ることになりました。
さて、本題に戻ります。私たちは、中学校では必ずしも校内トップの成績ではなかったかもしれない、でも、将来の大学進学に際しては、自らの夢を実現するため、行ける大学ではなく、自分が本当に行きたい大学を目指したい、そんな皆さんの挑戦を、全力で応援したいと思っています。
本校の教育課程は、2年生まで共通の内容となっています。文系科目も理系科目もしっかり学び、自分が本当に専攻したい学問分野を見定める目を養っていただきます。3年間の短い時間で進路実現という成果を上げるためには、自らのタイムマネジメントの力を身に付けることが重要です。文武両道の3年間は確かに忙しいですが、朝型の生活習慣や隙間時間の活用など、大学生や社会人になっても重要となる資質を身に付けることができます。
本校は皆さんが社会に出たとき、グローバルな視点を持つリーダーになっていただきたいと考えています。外国語科を持つ本校の英語の授業は本当にレベルが高く、英検2級はもとより、準1級や1級を取得する生徒も複数存在します。林間学校や強歩大会などの学校行事は、高いハードルを乗り越える経験を通じて、自らに対する信頼を高め、将来のリーダーとしての自覚を育んでいきます。
いかがでしょうか。蕨高校でのエキサイティングな3年間は、きっと皆さんの想像をはるかに越え、皆さんの志を、より高く導くことと確信します。繰り返しになりますが、皆さんの蕨高校へのチャレンジを心からお待ちしております。
この後、学校や各学科の特色について、本校の職員や生徒から説明がございます。蕨高校で一緒に頑張りましょう。以上で校長あいさつを終わります。
47期35歳合同クラス会 来賓挨拶(校長)
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日は埼玉県立蕨高等学校47期35歳合同クラス会の開催誠におめでとうございます。コロナ禍の終息はなかなか見通すことができませんが、まずはこうして対面でお互いに顔を合わせることができたことを、率直にお祝いしたいと存じます。
さて、本日は47期の皆様がお集まりということでしたので、学校の沿革を少々確認してまいりました。皆さんが入学される前の平成14年度に65分授業が導入され、皆さんが2年生の平成16年度にオ-ストラリア・サウスオーストラリア州への交換留学生派遣事業の協定書調印、皆さんが3年生の平成17年度には、テンプル大学ジャパンキャンパスと教育連携協定を締結しております。平成6年度に外国語科を設置した本校が、生徒の進路希望を実現する進学校として、また、さらなる国際理解教育の充実に向け、学校改革を進めていく、まさにその真っただ中の3年間を、皆さんは本校で過ごされたということになります。
ここ数年におきましても、令和元年度には埼玉県教育委員会から大学進学指導拠点校の委嘱を受け、令和2年度には土曜授業を導入、また今年度から新たに50分授業を導入するなど、グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる「文武両道の進学校」の実現を目指し、改革を進めているところでございます。
47期の皆様におかれましては、仕事の上でも、プライベートでも、ますます充実されているころかと拝察いたします。本日はせっかくの機会でございますので、ぜひとも旧交を温めていただき、昔話に花を咲かせていただければと存じます。
また本日は、当時お世話になった恩師の皆様も多数ご出席のことと伺っております。お忙しい中でのご出席誠にありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
申し遅れましたが、私は本校24期の卒業生でございます。私たちの母校、蕨高校は素晴らしい学校となっております。私には校長として、この素晴らしい母校をさらに素晴らしくする使命がございます。本日ご臨席の皆様方には、ぜひともお力添えを賜りたく存じます。
それでは、本会の益々のご盛会を祈念して挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
「フランコフォニー」の授業 ハイチ大使館員への校長あいさつ
Good morning. Welcome to Warabi High School.
I'm Yasuyoshi Yamamoto, the principal of this high-school.
I welcome everyone.
By the way, our school has a foreign language department, and there are students studying French.
The Republic of Haiti is known in Japan as the birthplace of the father of the famous Japanese tennis player, Naomi Osaka.
We hope that many of the students will deepen their understanding and interest in the French-speaking world and the Republic of Haiti through today's class.
Thank you very much.
おはようございます。ようこそ、蕨高校にお越しくださいました。
私は校長の山本康義です。
皆さんを歓迎いたします。
さて、本校は外国語科を設置しており、フランス語を学ぶ生徒がおります。
ハイチ共和国は、日本ではテニスプレーヤーの大坂なおみ選手のお父様の出身地として知られております。
本日の授業を通じて、生徒の多くがフランス語圏やハイチ共和国について、理解や関心を深めることを期待しております。
どうぞよろしくお願いします。
第2回学校説明会 校長あいさつ
皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校の第2回学校説明会にお越しくださいましてありがとうございます。
さて、本校、埼玉県立蕨高等学校でございますが、創立66年目を迎える男女共学の進学校でございます。普通科と外国語科を設置しております。
本日お越しの皆様も、すでに多くの学校をご見学されていることと思います。私立の高校には「建学の精神」というものがあると聞きますが、県立高校ではそれにあたるものとして「目指す学校像」というものがございます。
私はこの「目指す学校像」というものが、大変重要であると考えております。なぜかと申しますと、皆さんは合格しますと、その高校に3年間通うことになります。高校生活の3年間を想像してみてください。もちろん高校ですから、進学校を謳う以上、教職員の質は重要です。しかしそれ以上に、毎日生活をともにして、長い時間付き合っていくのは生徒です。どんな生徒がこの高校に集まっているのか。もちろん入学前にはわかりません。しかし、その高校の掲げる「目指す学校像」があります。すべての生徒がこの「目指す学校像」に共鳴して入学してくるとするならば、同じ志を持ち、理解しあうことのできる価値観を共有しているということになります。
現代は多様化の時代です。本校にも本当に多様な生徒が在学しています。しかし1点、この「目指す学校像」を共有しているという強みがあります。
本校の「目指す学校像」は「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」でございます。3年間の高校生活の中で、自らの「進路希望を実現」したいという高い志を持っていること、「文武両道」、勉強も部活動も頑張るということ、「進学校」の生徒であるという自覚、「グローバルな視点」を持つということ、将来は「リーダーとして活躍」したいという希望を持っていること、こうした点について共通理解を持った生徒の集まり、それが「蕨高校」ということになります。
私はこの「目指す学校像」に共鳴する皆さんが蕨高校に集まり、切磋琢磨の3年間を過ごすことによって、素晴らしい成果を挙げることができると確信しております。
ところで、本日お集りの中学3年生の皆様は、中学校入学時にちょうどコロナ禍に見舞われ、様々な活動に制限がかかり、悔しい思いをされたのではないかと思います。コロナ禍で私たちが気付かされたのは「対面による授業や行事の大切さ」でありました。本校は開校以来「臨海学校」を行ってまいりましたが、コロナ禍を受け、2年間、中止を余儀なくされました。しかしながら、「人づくり」を行う上で泊を伴う学校行事は必要、との思いから、その趣旨を受け継ぐ形で、今年は「林間学校」として実施しました。
また本校は「外国語科」を設置しており国際交流事業も盛んです。オーストラリアでの「高校生海外短期派遣事業」を始め、各種事業も今後は順次再開していく方針です。
最後に、本校は令和5年度入学生から、入学時に一人一台の生徒用端末を購入していただく予定です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
それでは、この後本校の職員から、本校の概要について説明させていただきます。是非とも本校を第一志望としてご検討くださいますようお願いいたします。
『蕨高たより』第158号 蕨高生に伝えたいこと
本校は外国語科を設置し、目指す学校像に「グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」と掲げています。グローバル人材の育成は学科を問わず、本校に課せられた大きな使命です。
この原稿執筆時点で1ドル138円。円安が止まりません。皆さんが将来、仕事上の同じスキルを持ったとしても、日本と外国とでは、得られる労働の対価に大きな差が生じてきます。
英語でコミュニケーションができる人材は、世界の多くの場所で仕事ができます。国籍の異なる人材が一緒に働く場では、やはり英語が共通のコミュニケーションツールになるということです。
せっかく入学した「グローバル」を掲げる蕨高校です。本気で英語の力を身に付けてみませんか。そして、日本を取り巻くグローバルな課題の解決に、自ら携わっていく気概を持って欲しいと思います。