校長室より

校長室より

第66回蕨高祭 開祭式 校長の話

 おはようございます。第66回蕨高祭が始まりました。

 文化祭実行委員会の皆さんをはじめ、御準備いただいたすべての皆様にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 さて、蕨高祭は文化祭ですから、まずは、文化部の皆さんの発表に注目したいと思います。

 実は、8月27日に、蕨市民会館で行われた蕨市の市民音楽祭に行ってきました。本校からは、音楽部や吹奏楽部、軽音楽部の皆さんがステージに立っていました。

 音楽部の「校歌」は素晴らしい歌声でした。吹奏楽部は迫力ある演奏で、さすがは高校生と、会場を圧倒していました。軽音楽部は、ボーカルももちろん素晴らしいのですが、演奏も上手で驚きました。

 蕨高祭では、こうした文化部の皆さんの質の高い発表を見ることができるということで、大いに期待しています。

 こうなると、各クラスの取組にも期待が高まります。特に3年生は、高校生活最後の文化祭です。

 私も卒業して40年経ちますが、不思議なことに、高3の蕨高祭は本当によく覚えています。クラスのみんなで一つのことに取り組んだという経験があったためか、数年経ってホームカミングデーで集まっても、すぐに打ち解けて盛り上がることができました。

 今年の蕨高祭のテーマは「WARA BEAT~個性でかき鳴らせ~」です。個性に溢れ、思い出に残る蕨高祭となるよう期待しています。

 最後に、今回の蕨高祭では、中学生と保護者の皆様も来場されます。進学実績もさることながら、学校が「楽しい」かどうかということは、高校選択の大きな要素です。来場した中学生に、蕨高校が「楽しい」学校だと伝えるためには、まず、皆さん一人ひとりが、蕨高祭を心から「楽しむ」ことが必要です。

 それでは、お祭りが始まります。大いに楽しんでいきましょう。

同窓会会報『紫霞54号』巻頭挨拶文

 会員の皆様におかれましては、日ごろより本校の教育活動に多大なるご協力を賜りありがとうございます。4月に着任した校長の山本です。教科は国語です。また、本校24期の卒業生です。どうぞよろしくお願いいたします。

 平成27年(2015年)の24期ホームカミングデーでは大変お世話になりました。お忙しい中お越しいただいた恩師の先生方、また準備委員の皆様のおかげで、高校時代を懐かしく思い出すことができました。

 さて、わが母校、蕨高校ですが、素晴らしい学校になっています。国公立大学3年連続80名以上の現役合格や、現役進路決定率90%以上などの数字もさることながら、本当に素晴らしいのは生徒たちです。着任して3か月経ちましたが、いわゆる「斜に構えた」生徒を見かけたことがありません。勉強にも、部活動にも、学校行事にも全力で取り組んでいます。平成6年(1994年)設置の外国語科も、63期生は東京外国語大学に3名の現役合格を出すなど成果を挙げています。また、教職員も一生懸命です。ふだんの授業のほか、平常補講や夏期補講に多くの教職員が取り組んでいます。

 本校に寄せられている生徒や保護者、地域の皆様からの期待は本当に高く、校長としては身の引き締まる思いです。「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」を目指す学校像に掲げ、その実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 本校の進路指導では「大学進学の先を見据えて目標は高く!」ということを掲げています。卒業生のロールモデルを示すには、多くの同窓生の皆様のご協力が必要です。コロナ禍の終わりはなかなか見通せませんが、教育活動も活気を取り戻しつつあります。中止を余儀なくされてきた臨海学校も、林間学校という形で趣旨を受け継ぎ実施します。

 今後とも本校へのご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。

第1回学校説明会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 本日はお忙しい中、またお足元の悪い中、本校の第1回学校説明会にご来場いただきありがとうございます。

 実は、私事でございますが、私は本校24期の卒業生でございます。今から約40年前、本校に在学しておりました。

 40年ぶりに見た母校は、よい意味で大きく変わっておりました。本校の概要につきましては、この後、本校の職員から詳しく説明させていただきますので、私からは、この5か月間で校長である私が感じた、蕨高校が大きく変わった点、「蕨高校のよいところ」を三つほどお話してみたいと思います。

 一つ目は「教員が生徒の面倒をよく見ている」ということです。

 40年前の私のような、いわゆる「斜に構えた」生徒を見かけたことがありません。本校の生徒は集中して授業を受け、部活動に励み、学校行事にも手を抜きません。始業前から部活動の朝練習の声で校内は賑やかですが、試験一週間前ともなりますと、ぴたりと声がやみ、早朝の校内は静寂に包まれます。定期考査の前に限らず、放課後の教室には多くの生徒が残っており、学習しています。夏休みは夏期補講です。通常と変わらない登校風景が見られます。

 最初に見たときには大変驚きました。一体この40年間に何があったのか。本校には私と同じような本校のOBがおりますので尋ねてみました。すると「教員が生徒の面倒を見るようになったのではないか」との回答がありました。少し合点がいきました。

 私が通っていたころの本校は、一言でいうと「自由な学校」。特に進学に関しては、生徒がするもので教員の仕事ではない、とはっきり言われたことさえありました。

 確かに、本校の教職員は、生徒の面倒をよく見ています。ホームルーム教室前の廊下にはよく机といすが置かれていて、日常的に二者面談が行われています。夏期補講のほかに通常補講というものもあり、ふだんの課業日でも補講が行われています。特筆すべきは、夏期補講の種類と数の多さです。ほぼすべての教員が、補講を開講しています。

 二つ目は「授業の質が高い」ということです。

 本校の進路指導では、毎年「進路のしおり」という冊子を作成しています。その中に、卒業生が残した「受験体験記」が掲載されています。生徒から見た学校の様子を知るため、過去3年分の「受験体験記」を熟読してみました。多くの教科・科目で「共通テストや私大受験の対策は、授業や学校配布の教材で十分」との記述を見かけました。

 本校は「文武両道」を謳っています。大学受験に高校の3年間で挑む本校は、その準備に効果的・効率的に取り組むことが求められています。生徒は「文武両道」のもと部活動に取り組む中で、無駄なく効率的に時間を使う術を体得していきます。難関大学に現役で合格した卒業生は、口を揃えて、本校の授業の有用性を説いています。各教科による工夫と改善を経て、どの授業も本当の意味で、生徒のためになるものとなっています。こうした卒業生の「蕨高校の授業は素晴らしい」とのコメントを読み、後輩たちも、絶大なる信頼感をもって授業に臨んでいます。

 三つ目は「自分で考えて行動する姿勢が身に付いている」ということです。

 本校には、昭和63年に創立30周年を記念して建てられたセミナーハウス「さわらび会館」があります。その玄関前には、平成元年度卒業生の卒業記念として「考える人」のモニュメントがあります。私が高校生のときにはなかったので、なぜ蕨高校に「考える人」の像があるのか、訝しく思いました。先ほどの「受験体験記」を読んでわかったことがあります。

 難関大学に合格した卒業生が口を揃えて言っているのが、「自分の勉強法は自分で考えて確立しろ」ということです。つまり「自分で考えて行動せよ」ということです。

 「より上の大会に出場するため練習し続けた人は、よい点数を取るため勉強できる」早稲田大学に現役で合格した吹奏楽部の卒業生のことばです。部活動で身につけた「考えて行動する」姿勢が、学習にもよい影響を与えています。東京工業大学に現役で合格した男子バレーボール部の卒業生は「大事なのは何をしたのかではなく、自分でしっかり考えたかどうかだということ」と言っています。本校では、生徒は部活動を通じて「自分で考えて行動する」姿勢を身に付けています。その姿勢が、勉強する上でとても大きく影響しているのです。

 いかがでしょうか。「蕨高校」という環境で3年間を過ごすことで、皆さんは、皆さんの今後の人生を生きていく上で、とても大切ないくつかの習慣を身に付けることができます。他にも、本校のカリキュラムは2年生まで共通の内容となっています。これは、いわゆる「リベラルアーツ」、教養教育の考えに基づいたものです。今後、皆さんが様々な困難な課題に立ち向かう際、文系であれ理系であれ、様々な知識を組み合わせて活用することが、よりよい解決策を生み出すために必要になってきます。一例を挙げますと、早稲田大学の政治経済学部が数学を必須としましたが、従来の文系にとっても理系の知識が、理系にとっても文系の知識が必要とされています。本校のカリキュラムは、幅広い教科・科目を学ぶ中で、将来の専攻が見えてくるように組み立てられています。この点も、本校の大きな特徴、「よいところ」となっております。

 また、皆さんの中には、本校の外国語科に興味を持ってお越しになった方もいらっしゃると思います。外国語科は、国際化に伴って生じる様々な課題を解決する「豊かな外国語のコミュニケーション能力」と「異文化に対する深い理解」を有する人材を育成するため、平成6年に設置されました。この春の卒業生も、東京外国語大学に現役で3名進学したり、英語検定の1級に2名が合格したりするなど、大変素晴らしい成果を挙げております。この後、担当から詳しく説明させていただきます。

 最後に、本校は令和5年度入学生から、入学時に一人一台の生徒用端末を購入していただく予定です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 私は本校の卒業生である校長として、本校の生徒に「努力してトップを目指そう」と呼びかけています。「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校」それが蕨高校です。一緒にトップを目指しましょう。皆さんのチャレンジを心からお待ちしております。

 それでは、この後本校の職員から、本校の概要について説明させていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

7月全校集会 校長講話

 おはようございます。明日から夏季休業に入ります。1年生は明日から本校初の林間学校です。私も同行します。ぜひとも成功させたいと思います。

 さて、いよいよ夏休みです。本校は「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校」ですから、皆さんは勉強の計画づくりに余念がないところだと思います。

 3年生は、模擬試験の結果はいかがだったでしょうか。志望校の判定に、D判定やE判定をたくさんもらってしょんぼりしている方も多いのではないでしょうか。

 皆さんの中には志高く、東京大学をはじめとする難関大学を志望している方も多くいると思いますが、芳しくない判定を前にして、志望を下げてしまっては本末転倒です。

 本校には、見事、難関大学に合格して、大学生活を謳歌している卒業生がたくさんいます。「進路のしおり」の「受験体験記」には、貴重な情報が満載されていますので、1,2年生も含め、すでに読んでいる皆さんも多いと思います。遅ればせながら、私も、過去3か年分を熟読してみました。すると、毎年多くの卒業生が指摘している「受験のコツ」のようなものがあることに気が付きました。仮にこれを、「蕨高スタンダード」と呼ぶことにします。今からその一部について触れますが、「もう知ってるよ」「何をいまさら」などの反応が多く返ってくることを期待して話してみます。

 一つ目は、「単語→文法→長文」の順序を守る、ということです。

 40年前の蕨高生だった私にも、苦い記憶があります。例えば、予備校のテキストで、英語の長文が出ます。まず読めないので、予習で辞書を引きながら口語訳をつくります。やったことのある人はわかると思いますが、とんでもなく時間がかかります。そのうち、授業のペースに予習がついていかなくなり、放置するようになります。

 あるとき、「単語帳を完璧にする」ということを思い立ち、1日20語ずつ、意味が言えるか試してみました。言えなかった単語だけ、単語カードをつくりました。再度、意味が言えない単語は苦手な単語なので、リングを通して持ち歩いて覚えました。1日20語だと、1週間で100語。単語帳は2000語ですから、5か月かかって単語帳を完璧にしました。すると、初めて目にする英語の長文も、意味が分かるようになってきました。英文法については、蕨高校の「グラマー」という授業で配られた英文法の参考書を、日本史のノートをつくる要領で、すべてノートにまとめて理解しました。

 英単語、英文法が完璧でない状態で挑戦する長文に意味はない。「時間のムダ」「スタートラインに立ててない」とまで言い切る卒業生もいました。蕨高生は文武両道、非効率な時間の使い方をしている余裕はない。全くその通りと思います。

 ちなみに、国語における古文単語や古典文法、漢文の句法においても同じことが言えます。完璧にする前に、過去問などに取り組むのは「時間のムダ」となる可能性が高いので、注意が必要です。

 二つ目は、英語ばかりで恐縮ですが、「長文読解の後に音読する」というものです。皆さん、「音読」やっていますか。卒業生によると、「特効薬」のような扱いとなっています。長文読解に取り組むとき、口語訳を確認して終わるのではなく、その後音読する習慣をつけることで、長文を読解するスピードが格段に速くなるそうです。これも、難関大学に合格した多くの卒業生が口を揃えて言っているので、間違いないのではないかと思います。本番の入試では、難関大学になるほど、問題文そのもののボリュームに圧倒されることが多くなります。国語も含め、速読対策はとても重要です。

 三つめは、「自分の勉強法は自分で発見する」ということです。これも、難関大学に合格した卒業生の多くが言っています。私もそう思います。

 多くあったのは「学校で勉強する」というものです。「朝から夜まで学習室で勉強した」というような記述が複数見られます。塾との付き合い方についても、難関大学に合格した卒業生は「自習室だけ利用した」という声が多いです。自分の経験を踏まえても、単語が完璧になる前に長文読解を解くような場面は、大幅な時間のロスになりかねないので注意が必要です。また、関正生先生の英文法など、スタディサプリの動画の活用を薦める卒業生も多くいます。

 というわけで、卒業生の「受験体験記」を読んで気が付いたことを3点例示してみました。他にもこの「受験体験記」には、卒業生の残してくれた貴重なノウハウが満載されているので、ぜひ熟読してみてください。

 最初の話題に戻りますと、こうした「蕨高スタンダード」が身についていない状態で模試を受けて、判定がDやEでも、それはむしろ当たり前です。気にすることはありません。まだ皆さんは、自分の秘めている可能性に、全く気が付いていない可能性が高いのではないでしょうか。毎朝10分だけ正門に立って、皆さんに挨拶していますが、本音は、始業時刻の20分も前に正門を通過している、生活習慣を身に付けているこの生徒たちは、難関大学合格の有資格者だ、将来とんでもない、日本を背負う人材になるぞ、このように思って毎朝挨拶しています。リスペクトです。本当です。

 まず大事なことは、単語を完璧にするような「蕨高スタンダード」を身に付けてスタートラインに立つこと。模試の判定を気にするのはそれからです。あと、大学のオープンキャンパスは、1,2年生ほど必ず行ってください。必ず得るものがあります。

 長いようで短い夏が始まります。学校の夏期補講もほぼ毎日開講しています。一緒に頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。

蕨高新聞第160号 新着任の先生方に聞く

 この4月に校長に着任した本校24期卒業生の山本です。3月まではさいたま市教育委員会に勤務していました。教科は国語です。よろしくお願いいたします。

 令和4年は時代の大きな転換点となっています。グローバル化はますます進行し、最近は「悪い円安」などということばも聞こえてきます。世界の中で、日本をリードする人材が求められています。一方、高等学校の学習指導要領も本格実施となりました。高大接続改革を経て、共通テストを課す大学も増加しています。

 さて、蕨高校です。平成6年に外国語科が設置され、グローバルリーダーの育成に邁進しています。外国語科における高度な指導が、切磋琢磨の中で、普通科の生徒にもよい影響を与えているようです。本校のカリキュラムはリベラルアーツ教育を具現化したものであり、ここ数年の大学入試における共通テスト重視の傾向と方向性を一にしています。

 リベラルアーツとグローバル。求められているのは蕨高校の教育です。私たちが日本の課題を解決するという気概と覚悟を持つことが必要です。蕨高生の未来は無限大です。

 努力を続け、トップを狙っていきましょう。