校長室より

校長室より

【教務広報】全校集会 ~ 校長講話 ~

 冬休み前の全校集会がありました。私から生徒にお話しした内容を掲載します。

校長講話

 おはようございます。

 早いもので、来週には令和7年も終わり、令和8年を迎えます。

 みなさんは、この1年を振り返って、どうだったでしょうか?

  先月13日の強歩大会では、935人の出走で930人の完走でした。実に99.5%の人が完走しており、走り終わった後に充実感、達成感を感じた人も多かったのではないでしょうか。このように、目標があれば、皆さんはそこに向かってやり遂げられる力を持っていると思います。新年を迎えるにあたって来年の目標を、変に妥協することなく、掲げてほしいと思います。

  さて、今年を振り返ってということで、今月はじめに発表された「新語・流行語大賞2025」では、高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が流行語大賞に選ばれました。皆さんに置き換えて言えば、「勉強して勉強して勉強して勉強して勉強してまいります」と「部活して部活して部活して部活して部活してまいります」でしょうか。「働いて働いて」の意図としては、長時間労働を美徳とするような意図はなく、初の女性総理大臣としての覚悟を表すものだと、高市首相は言っております。

  働き方については、数年前から「Well-being」という言葉がきかれるようになりました。ご存じでしょうか、「well(よい)」と「being(状態)」を組み合わせた言葉で、人が、身体的、精神的、社会的に良好で満たされた持続的な状態を指す言葉です。

  今の皆さんに、当てはめると、毎日学校に通えて、クラスの友達と一緒に勉強ができ、部活もでき、充実した学校生活を送れることでしょうか。特別に何かを求めていることでもありません。何気ないことでもあります。

  将来、仕事に就いたときにも、仕事にやりがいを感じ、プライベートも充実するような社会人になれればと思います。この後の年末年始の時間のある時にでも、ちょっと先の将来について、自分にとっての「Well-being」は何だろう、と考えてもいいのではないでしょうか。

  最後に、3年生のみなさん、来月の共通テストから受験が本格化します。今、つらいと思っているのは、伸びている証拠です。それでも、気持ちが折れそうになったら、よれよれになった参考書や単語帳などを見てください。これまでやってきたという証拠がそこにあります。最後までやり抜いてください。

 体調管理だけは気を付けてください。

  それでは、みなさん、よい年をお迎えください。

全校集会 校長講話(夏休みにあたって)

 明日から夏休みになる前の全校集会ということで、少しお話します。

 細かな勉強のこと、部活のことなどは後々先生方からお話があるかと思いますので、私からは夏休みを過ごす気持ちの持ち方について、オンラインということもあり、ちょっと砕けたお話をします。何をお話するか、悩んでいるところ、電車の広告が印象に残ったことからお話します。

 日本を訪れる外国人の方がこの年の上半期の期間で過去最高の2,150万人になったという報道が昨日ありました。インバウンドのこととともに、日本のアニメも世界的に人気となっていることはみなさんもご存じのとおりです。

 そのアニメ人気をあやかってか、塾の某アカデミーは鬼滅の刃、某塾はスパイファミリーのキャラクターを用いた夏期講習の募集の広告を電車内に大々的に出していました。

 みなさんの中でもアニメが好きな人も多いかと思います。6月の授業観察で3年7組にお邪魔したときに、クラスの自己紹介を綴ったものが吊るしてあったので拝見してみたところ、いろいろなアニメが好きであることが書いてありました。

 アニメでは、主人公たちが、どんな困難にも立ち向かい、仲間と協力しながら成長していくストーリーが定番でもあります。例えば、みなさんがよく知っているドラえもんののび太は、いつも失敗ばかりしています。でも、ドラえもんの助けがあるとは言え、立ち直って前向きになります。ドラえもんのポケットから出てくるアイテムに目が行きがちですが、立ち直ること、くじけないことのメッセージ性が裏にはある、というのもドラえもんというアニメの特徴でもあると思います。

 セリフの中でも、ドラえもんがのび太に「きみはこれからも何度もつまづくでもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ。」と言っています。

 このように、アニメのセリフで、胸に刺さるセリフがたくさんありますので、この夏休みを前にみなさんに紹介するのに適したものを探してきました。

 宇宙兄弟というアニメの中で、宇宙飛行士を目指す兄弟の兄の南波六太のセリフから、

「俺の敵はだいたい俺です。」というセリフを紹介します。

 うなずける人も多いのではないでしょうか。

 夏休みの貴重な時間をどう過ごすかを決めるのは自分自身です。有意義な時間を過ごせることを期待します。

 それでは、8月27日に元気にお会いしましょう。

 以上です。

34期 ホームカミングデー  祝辞

 皆さんこんにちは。この4月に本校校長に着任いたしました小川剛でございます。本日はようこそ、皆さんの母校、蕨高校にお越しくださいました。皆さんを心から歓迎いたします。

 また、恩師の皆様方におかれましては、ご多用の中ご臨席を賜りありがとうございます。

  本日は34期の皆様のホームカミングデーということですので、少し調べてまいりました。皆様のご入学は1990年、平成2年だと思います。学校要覧を見ると、皆さんが入学される前の昭和63年にさわらび会館、部室・卓球場、テニスコートの竣工がありました。そして、在学中の平成4年8月にB棟の内部改修工事を行っています。現在はA棟に3年生、B棟に1・2年生のホームルームがありますが、皆様のときも同じでしたでしょうか?校内を見ていただき、懐かしんでいただければと存じます。

 本校の近況について紹介させていただきます。 

 この3月に66期生が卒業し、卒業生総数は、26,005人です。そして4月に69期生357名が入学しました。現在の在籍生徒数は1,065人です。

  続いて学校行事でございます。本校の3大行事と言えば、臨海学校、運動会、強歩大会でございますが、先週の28日(水)に運動会を予定どおりに実施できました。運動会というだけに、競技性の種目が多く、それでもリレーなど種目も多彩で大いに盛り上がりました。

 このうち臨海学校につきましては、令和元年の実施を最後に、コロナ禍により中止を余儀なくされてまいりました。令和4年度から臨海学校の代替として林間学校を、苗場プリンスホテルに宿泊し、平標山に登ることで実施しております。今年度は7月22日から2泊3日の予定で計画をしております。

 次に進路の状況でございます。この春卒業した66期生も大いに活躍してくれました。国公立大学の現役合格者数は82名でした。65期は、国公立大学合格者数は100名を超えておりましたが、今回減少をしております。

これは、入れる大学で満足するのではなく、高みを目指してチャレンジしてほしいという指導により、旧帝大などのいわゆる難関国公立大学への受験が増えたことにより、中堅の大学への受験が減ったことによります。ただ、思うように合格するのは難しいところです。

 本校では、一人ひとりを丁寧に指導することで、生徒の学力を伸ばしていきます。

 引き続き、ご支援賜りますことをお願い申し上げ、また近況報告をすることで祝辞に代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

 

 

入学式 式辞

式辞

  春の日差しが柔らかさを増し、本校の桜の花も咲き満ちてきたこの佳き日に、本校PTA会長様、同窓会会長様をはじめ、ご来賓の皆様並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、埼玉県立蕨高等学校 第69回入学式を挙行できますことに、改めて御礼と感謝を申し上げます。

 ただ今、357名に対しまして、入学を許可いたしました。

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

  本校は、創立69年目を迎える歴史と伝統を誇る高校です。目指す学校像として「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」を掲げ、普通科・外国語科ともに高度な授業、充実した進学補習、きめの細かい進路指導で、生徒一人ひとりの学力向上と進路希望の実現に向けた取組を積極的に推進しております。

  さて、新入生の皆さんは、今日から本校で3年間の高校生活が始まりますが、本校での高校生活が充実したものとなるように、三つの心がけをこの機会にお話ししたいと思います。

 一つ目は「自分の志を立てる」ということです。先ほどご紹介した、本校の目指す学校像にある生徒の進路希望を実現と謳っているとおり、みなさんも大学への進学を希望しているところだと思います。そこで、単に大学へ進学するという漠然とした希望だけではなく、大学で何を学びたいのか、大学で学んでどのような職業に就きたいのか、も考え大学受験に臨んでほしいと思っています。

 そのためには、進んでいろいろな経験を積んでほしいと思います。部活動や学校行事ばかりではなく、学校外での活動など、見聞を広げていってほしいです。まだまだ知らないことがたくさんあります。年齢が上がるにつれて行動範囲も広がります。もしかすると、大学での経験で大きく方向性が変わるかもしれません。自分の志を立てつつ自分自身の可能性を広げていってほしいです。

  二つ目も、目指す学校像にある「文武両道」です。部活動、生徒会、委員会、国際交流などにも一生懸命に取り組んでほしいです。理由が3つあります。1つは、部活動等の活動では、クラスや学年を超えて生徒同士の付き合いがあります。その中で先輩・後輩への接し方、コミュニケーションの取り方、相手の気持ちを察することなど、授業だけでは得られない非認知能力の向上の期待ができます。そして1つとして、時間の使い方がうまくなります。いろいろ活動するとなると、勉強の時間が限られてきます。宿題やら明日の予習などを効率よく行わないと終わりません。勉強への集中力が付くようになります。そしてもう1つは、特に部活動では、社会人になっても社会人サークルなどで活動し、一生付き合えるものを得られるかもしれません。仕事のストレスから解放されるような趣味となり、それが身体的・精神的・社会的に良い状態をつくり、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福感を得られる、いわゆるウェルビーイングの向上につながるものと考えます。

 心がまえの三つ目は「リーダーたるにふさわしい資質・能力を身に付ける」ということです。そのためにも何事にも積極的になってほしいです。コロナ禍の3年間は世界の活動が本当に止まりました。世界を一変させる急激な変化でした。このような急激な変化はこの後も起こるといわれています。南海トラフ地震でも起こったら日本の社会は大打撃を受けるでしょう。そのようなときに、助けを待つ身ではなく、打開していく人材になってほしいです。勉強を軸としながらも、部活動等などに全力で取り組み、汗や涙を流しながら、熱い3年間を過ごして、仲間や先生とともに最後まであきらめることなく挑戦する気概を育んでほしいです。

  保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学、誠におめでとうございます。9年間の義務教育を終えられて、希望と期待に胸を膨らませ、高校生としての第一歩を踏み出すお子様の姿を目の当たりにされ、感慨もひとしおのこととお喜び申し上げます。これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子様の成長を支えていきたいと考えています。このご縁を大切にしたいと思います。ぜひ本校の教育方針を十分ご理解いただき、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  結びに、3年後の卒業式の際、ここにいるすべての生徒・保護者の皆様が「蕨高校にきて本当によかった」と思えることを心から願い、式辞といたします。

  令和7年4月8日

                       埼玉県立蕨高等学校長 小川 剛

終業式 校長講話

 おはようございます。令和6年度の終業式を迎えました。一年を振り返って、皆さんの高校生活は、皆さんの当初の計画通りに過ごすことができたでしょうか。

 先週19日の水曜日、1年生の皆さんがスタディサポートに取り組んでいる間、先日卒業した66期による2学年対象の受験速報会が行われました。

 進路希望実現の観点から、66期は大変健闘し、旧帝国大学や早慶上理などの難関大学の合格者数がここ数年で最も多いという実績を残しています。本校の進路指導のキャッチフレーズである「大学進学の先を見据えて目標は高く」を実践して成果を上げてくれました。皆さんにとってはまたハードルが上がった形になりますが、みんなで力を合わせて、皆さんにとってよりよい進路実現に向け、頑張っていきたいと思います。

 この受験速報会では、卒業生から次のようなことばを聞くことができました。

 「目標は高く掲げたほうがよい。目標を下げることはいつでもできる」

 「志望校の選定は早ければ早い方がよい。志望校を決めずに勉強しても身が入らない」

 「大学を見に行って『ここで学びたい』と強く実感し、本気の勉強がスタートした」

 多くの先輩が指摘した「目標を高く掲げることの重要性」については、今月10日の月曜日に行われた蕨高セミナーでも取り上げられていました。

 講師の伊藤真さんは司法試験の合格者を多数輩出している受験指導校「伊藤塾」の塾長です。当日は「法学について知ろう~憲法と私たち~」と題して講演していただきました。もちろん憲法の話が中心でしたが、高校生にも応用できる勉強法についても話していただきました。中でも印象的だったのが、「ゴールからの発想~常に目標を明確にする~」というお話でした。現在の自分の状況から発想するのではなく、最初に目標を明確にして、そこから何をすればいいか逆算して考える「逆算思考」が大切だということです。

 このことは、4月から新しい学年を迎える現在の皆さんにとって、最も必要なことではないかと私は思います。

 3年生になってから、模試の成績を参考に合格できそうなところを志望校にするという考え方は、そもそも間違いなのではないでしょうか。最初に志望校を決めましょう。自分はどんな大学に通いたいのか。自分はどんな大学を母校として人生を歩みたいのか。真剣に考えることが必要です。

 その際、高い目標を設定しましょう。自分の可能性は、自分でもわからないものです。思い込みで自分の力に天井を設けたり、自分の能力に蓋をしたりするのは間違いです。

 自ら設定した高い目標と、現在の自分の成績との差を縮めていくのが勉強です。そして、66期の先輩が言うように、志望校の選定がなければ本気の勉強は始まりません。私の経験上、蕨高生なら本気になって1年あれば何とかなるのではないかと思います。特に2年生は、この春休みに充分考えて、高い志望校を選定して、「逆算思考」で新学年をスタートしてもらいたいと思います。

 文武両道の蕨高校では、部活動と両立しながら受験の準備を進める必要があります。自ら定めた目標達成のプロセスは楽しいものです。春休みに高い目標を定め、楽しい令和7年度にしていきましょう。