校長室より

校長室より

第3回学校説明会 校長挨拶

 皆さんこんにちは。本日はお忙しい中、本校の第3回学校説明会にお越しくださいましてありがとうございます。私は校長の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんは志望校の選定について、いよいよ最終段階に差し掛かっているのではないかと思います。実は私は本校の卒業生でございます。中学生のころは現在のさいたま市大宮区の中学校に通っておりました。当時とは状況が異なりますので、単純な比較はできませんが、記憶を辿って、少し自分の経験を話してみたいと思います。

 中学校では男子バスケットボール部に所属していて、引退まで続けました。学校の成績はあまりよいとは言えませんでした。3者面談で70%の合格可能性と言われた蕨高校を選びました。高校卒業後の進路についても、当時は何となく、合格できる国公立大学に進学できればよいと考えていました。

 ここで申し上げたいのは、私の場合、中学校のときに自分が思っていた、中学校の校内におけるポジション感というものが、将来の大学の進学希望にも自然と影響を与えていたということです。

 中学校の成績がトップクラスではなかった、だから将来志望する大学もトップでなくてもよい。当時は当たり前と思っていましたが、大人になった今振り返ってみると、何とも根拠のない、情けない考え方だったなと思います。

 しかしながら、蕨高校はそんなに甘くありませんでした。3年生の政治・経済の授業で法律に興味を持ち、将来は弁護士になりたいと志を立てるに至りました。私大文系のクラスでしたが、調べてみると、当時、司法試験に合格者を多く輩出している私立大学は、早稲田大学や中央大学など、難関大学に限られているということがわかりました。

 どこか合格できる大学に進学できればよいと考えていた私は、当時の蕨高校の魅力溢れる授業に触れ、難関大学への合格に向け、大きく舵を切ることになりました。

 さて、本題に戻ります。私たちは、中学校では必ずしも校内トップの成績ではなかったかもしれない、でも、将来の大学進学に際しては、自らの夢を実現するため、行ける大学ではなく、自分が本当に行きたい大学を目指したい、そんな皆さんの挑戦を、全力で応援したいと思っています。

 本校の教育課程は、2年生まで共通の内容となっています。文系科目も理系科目もしっかり学び、自分が本当に専攻したい学問分野を見定める目を養っていただきます。3年間の短い時間で進路実現という成果を上げるためには、自らのタイムマネジメントの力を身に付けることが重要です。文武両道の3年間は確かに忙しいですが、朝型の生活習慣や隙間時間の活用など、大学生や社会人になっても重要となる資質を身に付けることができます。

 本校は皆さんが社会に出たとき、グローバルな視点を持つリーダーになっていただきたいと考えています。外国語科を持つ本校の英語の授業は本当にレベルが高く、英検2級はもとより、準1級や1級を取得する生徒も複数存在します。林間学校や強歩大会などの学校行事は、高いハードルを乗り越える経験を通じて、自らに対する信頼を高め、将来のリーダーとしての自覚を育んでいきます。

 いかがでしょうか。蕨高校でのエキサイティングな3年間は、きっと皆さんの想像をはるかに越え、皆さんの志を、より高く導くことと確信します。繰り返しになりますが、皆さんの蕨高校へのチャレンジを心からお待ちしております。

 この後、学校や各学科の特色について、本校の職員や生徒から説明がございます。蕨高校で一緒に頑張りましょう。以上で校長あいさつを終わります。

47期35歳合同クラス会 来賓挨拶(校長)

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日は埼玉県立蕨高等学校47期35歳合同クラス会の開催誠におめでとうございます。コロナ禍の終息はなかなか見通すことができませんが、まずはこうして対面でお互いに顔を合わせることができたことを、率直にお祝いしたいと存じます。

 さて、本日は47期の皆様がお集まりということでしたので、学校の沿革を少々確認してまいりました。皆さんが入学される前の平成14年度に65分授業が導入され、皆さんが2年生の平成16年度にオ-ストラリア・サウスオーストラリア州への交換留学生派遣事業の協定書調印、皆さんが3年生の平成17年度には、テンプル大学ジャパンキャンパスと教育連携協定を締結しております。平成6年度に外国語科を設置した本校が、生徒の進路希望を実現する進学校として、また、さらなる国際理解教育の充実に向け、学校改革を進めていく、まさにその真っただ中の3年間を、皆さんは本校で過ごされたということになります。

 ここ数年におきましても、令和元年度には埼玉県教育委員会から大学進学指導拠点校の委嘱を受け、令和2年度には土曜授業を導入、また今年度から新たに50分授業を導入するなど、グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる「文武両道の進学校」の実現を目指し、改革を進めているところでございます。

 47期の皆様におかれましては、仕事の上でも、プライベートでも、ますます充実されているころかと拝察いたします。本日はせっかくの機会でございますので、ぜひとも旧交を温めていただき、昔話に花を咲かせていただければと存じます。

 また本日は、当時お世話になった恩師の皆様も多数ご出席のことと伺っております。お忙しい中でのご出席誠にありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 申し遅れましたが、私は本校24期の卒業生でございます。私たちの母校、蕨高校は素晴らしい学校となっております。私には校長として、この素晴らしい母校をさらに素晴らしくする使命がございます。本日ご臨席の皆様方には、ぜひともお力添えを賜りたく存じます。

 それでは、本会の益々のご盛会を祈念して挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

 

「フランコフォニー」の授業 ハイチ大使館員への校長あいさつ

Good morning. Welcome to Warabi High School. 

I'm Yasuyoshi Yamamoto, the principal of this high-school. 

I welcome everyone. 

By the way, our school has a foreign language department, and there are students studying French. 

The Republic of Haiti is known in Japan as the birthplace of the father of the famous Japanese tennis player, Naomi Osaka. 

We hope that many of the students will deepen their understanding and interest in the French-speaking world and the Republic of Haiti through today's class. 

Thank you very much.

 

おはようございます。ようこそ、蕨高校にお越しくださいました。 

私は校長の山本康義です。 

皆さんを歓迎いたします。 

さて、本校は外国語科を設置しており、フランス語を学ぶ生徒がおります。 

ハイチ共和国は、日本ではテニスプレーヤーの大坂なおみ選手のお父様の出身地として知られております。 

本日の授業を通じて、生徒の多くがフランス語圏やハイチ共和国について、理解や関心を深めることを期待しております。 

どうぞよろしくお願いします。

第2回学校説明会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。本日はお忙しい中、本校の第2回学校説明会にお越しくださいましてありがとうございます。

 さて、本校、埼玉県立蕨高等学校でございますが、創立66年目を迎える男女共学の進学校でございます。普通科と外国語科を設置しております。

 本日お越しの皆様も、すでに多くの学校をご見学されていることと思います。私立の高校には「建学の精神」というものがあると聞きますが、県立高校ではそれにあたるものとして「目指す学校像」というものがございます。

 私はこの「目指す学校像」というものが、大変重要であると考えております。なぜかと申しますと、皆さんは合格しますと、その高校に3年間通うことになります。高校生活の3年間を想像してみてください。もちろん高校ですから、進学校を謳う以上、教職員の質は重要です。しかしそれ以上に、毎日生活をともにして、長い時間付き合っていくのは生徒です。どんな生徒がこの高校に集まっているのか。もちろん入学前にはわかりません。しかし、その高校の掲げる「目指す学校像」があります。すべての生徒がこの「目指す学校像」に共鳴して入学してくるとするならば、同じ志を持ち、理解しあうことのできる価値観を共有しているということになります。

 現代は多様化の時代です。本校にも本当に多様な生徒が在学しています。しかし1点、この「目指す学校像」を共有しているという強みがあります。

 本校の「目指す学校像」は「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」でございます。3年間の高校生活の中で、自らの「進路希望を実現」したいという高い志を持っていること、「文武両道」、勉強も部活動も頑張るということ、「進学校」の生徒であるという自覚、「グローバルな視点」を持つということ、将来は「リーダーとして活躍」したいという希望を持っていること、こうした点について共通理解を持った生徒の集まり、それが「蕨高校」ということになります。

 私はこの「目指す学校像」に共鳴する皆さんが蕨高校に集まり、切磋琢磨の3年間を過ごすことによって、素晴らしい成果を挙げることができると確信しております。

 ところで、本日お集りの中学3年生の皆様は、中学校入学時にちょうどコロナ禍に見舞われ、様々な活動に制限がかかり、悔しい思いをされたのではないかと思います。コロナ禍で私たちが気付かされたのは「対面による授業や行事の大切さ」でありました。本校は開校以来「臨海学校」を行ってまいりましたが、コロナ禍を受け、2年間、中止を余儀なくされました。しかしながら、「人づくり」を行う上で泊を伴う学校行事は必要、との思いから、その趣旨を受け継ぐ形で、今年は「林間学校」として実施しました。

 また本校は「外国語科」を設置しており国際交流事業も盛んです。オーストラリアでの「高校生海外短期派遣事業」を始め、各種事業も今後は順次再開していく方針です。

 最後に、本校は令和5年度入学生から、入学時に一人一台の生徒用端末を購入していただく予定です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、この後本校の職員から、本校の概要について説明させていただきます。是非とも本校を第一志望としてご検討くださいますようお願いいたします。

『蕨高たより』第158号 蕨高生に伝えたいこと

 本校は外国語科を設置し、目指す学校像に「グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる」と掲げています。グローバル人材の育成は学科を問わず、本校に課せられた大きな使命です。

 この原稿執筆時点で1ドル138円。円安が止まりません。皆さんが将来、仕事上の同じスキルを持ったとしても、日本と外国とでは、得られる労働の対価に大きな差が生じてきます。

 英語でコミュニケーションができる人材は、世界の多くの場所で仕事ができます。国籍の異なる人材が一緒に働く場では、やはり英語が共通のコミュニケーションツールになるということです。

 せっかく入学した「グローバル」を掲げる蕨高校です。本気で英語の力を身に付けてみませんか。そして、日本を取り巻くグローバルな課題の解決に、自ら携わっていく気概を持って欲しいと思います。

前期終業式 校長講話

 皆さんおはようございます。前期の終業式を迎えました。

 皆さんは先日の球技大会でバスケットボールを楽しんでいましたが、バスケットボールでは、第2ピリオドと第3ピリオドの間に10分間のハーフタイムがあります。ここで前半のゲーム運びをチェックして、後半の戦略の立て直しを行います。

 経験的には、後半はじめの第3ピリオドで流れをつかむことが、ゲームを制するポイントになることが多いです。つまり、ハーフタイムのミーティングがとても重要であるということです。皆さんの1年間をゲームに例えると、明日から後期が始まりますので、今この瞬間がハーフタイムということになります。皆さんが皆さん自身の1年間というゲームに勝利するために、前半を振り返り、後半の戦略を考えてみたいと思います。

 ところで皆さんは、年度の始めに目標を定めているでしょうか。3年生は進路がありますので、目指す難関大学の合格を目標にしている人が多いのではないでしょうか。2年生や1年生はどうでしょうか。キャリアプランノートを活用して、目標をしっかり定めている人も多いのではないかと思います。

 それでは、計画はどうでしょうか。

 「勝者はいつも計画を持っており、敗者はいつも言い訳をかかえている」ということばがあります。以前にもお話ししましたが、本校の卒業生である私には、たくさんの失敗談があります。その一つが、このことばにある「計画」に関するものです。

 受験に失敗して浪人生になりました。東京の予備校に通い、夏期講習のあたりまでは真面目に講義に出ていました。一通り受けたところで、「これまで学んだ内容を整理して定着させることに時間を使おう」と思うようになりました。予備校に通う時間を除いた1日の学習時間を自分でコントロールすることに、本気で取り組んでみました。

 はじめは1日の計画を立てました。次に1週間の計画を立てました。1週間は5日と考え、土日は模試や平日の遅れを取り戻すために空けておくこととし、計画の進捗に大幅な遅れがないようにしました。続けて1ヶ月の計画、そして本番の入試までの計画を立てました。

 これにより、自分が立てた計画を、自分がどれだけ忠実に実行できるかということが、自分の大きな関心事になってきました。

 受験が終わって振り返りました。大学に合格できなかった高校3年生の自分と、大学に合格できた自分との最も大きな違いは、この「計画」の有無でした。

 ハーフタイムの話に戻ります。皆さんは「計画」つくっていますか。キャリアプランノートを使って作成している人も、後期に向け、ぜひ見直してみてください。

 よく言われることですが、進路希望の実現は自分との戦いです。皆さんはこの厄介な「自分」というものを飼い慣らす必要があります。自分という「この人」は、どのようにアプローチすれば勉強するようになるのか。意外とこの点の攻略が、このゲームに勝利する鍵だったりします。2年生、1年生も同様です。授業があって部活動があっての毎日だからこそ、1日の勉強の「計画」が重要です。

 改めて前期お疲れさまでした。明日から後期がはじまります。バスケットボールなら後半の第3ピリオドに当たります。ゲームに勝つには第3ピリオドで流れをつかむことが必須です。自分が立てた計画を確認して、楽しく後期を乗り切っていきましょう。以上で校長講話を終わります。

令和4年度前期終業式 壮行会 校長より激励

 陸上競技部の藤田啓志君は、男子400mで、10月22日から神奈川県相模原ギオンスタジアムで開催される関東高校選抜新人陸上競技選手権大会に、バトン部の皆さんは、11月に東京で行われる全日本チアダンス選手権決勝大会POM部門に、それぞれ出場されるということです。

 まずは、両部活動の皆さん、関東大会及び全国大会への出場おめでとうございます。日ごろの練習の成果をいかんなく発揮していただきたいと思います。

 陸上部の藤田君は、日々の練習を積み重ね、南部地区予選、県大会と活躍の場を広げ、今回の関東大会出場に到達したのだと思います。関東大会でもぜひ頑張ってください。

 また、バトン部の皆さんの演技は、9月18日の千葉ポートアリーナの大会で見させていただきました。まず出場する団体数の多さに驚いたのですが、その中にあって、本校のチームは動きにキレがあるのと、プログラムそのものにクリエイティブなところ、うまく表現できませんが、創造性あふれる演技であるとの印象を持ちました。結果、見事予選を突破しました。全国大会でもぜひ頑張ってください。

 以上で激励を終わります。

第24回校内スピーチコンテスト(2022) 校長あいさつ

Hello, everyone. Today I will try giving a speech in English.

There are two kinds of people in the world.  Those who can express their thoughts in English and those who cannot.  What is needed in the future global society is the former.  Imagine visiting Julian in Austria, even though Austrian official national language is German, you can also communicate  in English. Because there are many languages in Europe, people in Europe communicate each other in English. You are standing at the entrance to be a global talents now.  Please do your best. Thank you for your attention.

 

 こんにちは、皆さん。 今日は英語でスピーチをしてみます。

 世の中には二種類の人がいます。 英語で自分の考えを表現できる人とできない人です。 これからのグローバル社会に必要なのは前者です。 オーストリアの公用語はドイツ語ですが、オーストリアのジュリアン(留学生)を訪れることを想像してみてください。皆さんは、英語でコミュニケーションを取ることもできます。 ヨーロッパには多くの言語があるため、ヨーロッパの人々は英語でコミュニケーションをとっています。 皆さんは今、グローバル人材への入口に立っています。 皆さんのベストを尽くして下さい。 ご清聴ありがとうございました。

 

令和4年度 前期球技大会 閉会式 校長あいさつ

 前期球技大会お疲れさまでした。

 昨日は「雨バージョン」ということで、体育館でバスケットボール、今日は「晴れバージョン」ということで、昨日の結果に基づき、バスケットボール、サッカー、ドッジボールが行われました。皆さん、しっかり楽しむことができたでしょうか。

 試合の一部を観戦させていただきましたが、おおむね白熱する中にも秩序を守ったレベルの高い試合が多かったように思いました。特にバスケットボールは、ノーマークの選手にシュートを打たせて確率を上げるチームプレーが鍵ですが、男子も女子もしっかりボールを運び、自分にディフェンスを引き付けてノーマークの選手にパスを出すなど、見ごたえのあるゲームが多くありました。

 また、クラス一丸となって応援している様子も好感が持てました。

 生徒会本部役員の皆さんや、審判を務めていただいた部活動の皆さんのご協力のお陰で、大きな混乱もなく、無事に大会を終えることができました。皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。

 前期の球技大会が終わったということは、来週は前期終業式、そして10月からは後期が始まります。いよいよ学習の定着も本格化します。前期の反省を生かした、皆さんの後期の頑張りに期待します。

 以上で校長あいさつを終わります。

令和4年度 前期球技大会 開会式 校長あいさつ

 おはようございます。校長の山本です。今日から二日間、前期の球技大会が行われます。

 折しも、台風が接近中です。球技大会は生徒中心で運営されますが、先生方と連携をよくとって、事故のないように進めていってください。

 また、新型コロナウイルス感染症も拡大していてまだまだ気が抜けません。特に、マスクを外して食事をとる昼休みが心配です。黙食の励行など、一人一人が気を付けていただきたいと思います。

 球技大会は、私のころから続いている伝統行事です。何より、各学年とも卒業アルバムには一定のページが割かれて、球技大会の写真が掲載されます。皆さん一人ひとりのご活躍を期待しています。

 また、特に受験を控える3年生や、大会を控える運動部の生徒をはじめ、けがは禁物です。感染症対策とともに、ルールを守って楽しい球技大会にしていきましょう。

 それでははじまります。楽しんでいきましょう。以上で校長あいさつを終わります。

第66回蕨高祭 閉祭式 校長の話

 改めまして、第66回蕨高祭、お疲れさまでした。

 私は開祭式で「まずは一人ひとりが蕨高祭を楽しみましょう」と呼びかけました。皆さんは、蕨高祭を楽しむことができたでしょうか。

 昨日のオープニングでは、文化部の皆さんが登壇し、ステージを盛り上げてくれました。生徒会によるCM放映の試みも、本格的な仕上がりの映像も見られ、大変よかったと思います。何よりも、オープニングは、ほとんど先生方の手を借りずに、生徒の力で運営されていました。蕨高生の確かな力を感じました。

 文化部の皆さんの発表も、生物部や美術部、華道部や化学部、書道部など、ひととおり拝見しました。どれもレベルの高いもので、蕨高祭の中心として、質の高さをリードしてくれました。

 各クラスの取組も拝見しました。夏休みが終わって課題テストもあり、短い準備期間の中、各クラスとも工夫を凝らしたものが多くありました。中には、ベランダ廊下や階段まで長い行列ができているものもあり、蕨高祭を大いに盛り上げてくれました。個人的には、一周するプラレールの電車の上に円盤を取り付けて回転させていた、1年8組のアイデアが目を引きました。

 体育館のステージは、いくつか見させていただきました。文実企画の「蕨高王」は面白かったです。是非、クイズの面でも各種大会に出場してくれる生徒が出ることを期待しています。「のど自慢」は、私が蕨高生だった40年前からありました。ひょっとすると、臨海学校に並ぶ伝統行事なのかもしれません。ぜひ、今後とも続けていってもらいたいと思います。

 最後に、これは8月31日に来校した埼玉県の高田教育長も言っていましたが、蕨高祭にあっても、廊下をはじめ、校内はとてもきれいに保たれていました。校舎を大切に使用している皆さんの意識の高さを感じました。きれいな校舎で、お客様をお迎えすることができたのではないかと思います。

 皆さんの日ごろの行いがよかったため、2日間とも好天に恵まれました。その反面、気温が高くなり、受付など、室外での対応は大変だったのではないかと思います。改めて、生徒の皆さんや先生方のご尽力に感謝したいと思います。ありがとうございました。

 以上で講評を終わります。

第66回蕨高祭 開祭式 校長の話

 おはようございます。第66回蕨高祭が始まりました。

 文化祭実行委員会の皆さんをはじめ、御準備いただいたすべての皆様にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 さて、蕨高祭は文化祭ですから、まずは、文化部の皆さんの発表に注目したいと思います。

 実は、8月27日に、蕨市民会館で行われた蕨市の市民音楽祭に行ってきました。本校からは、音楽部や吹奏楽部、軽音楽部の皆さんがステージに立っていました。

 音楽部の「校歌」は素晴らしい歌声でした。吹奏楽部は迫力ある演奏で、さすがは高校生と、会場を圧倒していました。軽音楽部は、ボーカルももちろん素晴らしいのですが、演奏も上手で驚きました。

 蕨高祭では、こうした文化部の皆さんの質の高い発表を見ることができるということで、大いに期待しています。

 こうなると、各クラスの取組にも期待が高まります。特に3年生は、高校生活最後の文化祭です。

 私も卒業して40年経ちますが、不思議なことに、高3の蕨高祭は本当によく覚えています。クラスのみんなで一つのことに取り組んだという経験があったためか、数年経ってホームカミングデーで集まっても、すぐに打ち解けて盛り上がることができました。

 今年の蕨高祭のテーマは「WARA BEAT~個性でかき鳴らせ~」です。個性に溢れ、思い出に残る蕨高祭となるよう期待しています。

 最後に、今回の蕨高祭では、中学生と保護者の皆様も来場されます。進学実績もさることながら、学校が「楽しい」かどうかということは、高校選択の大きな要素です。来場した中学生に、蕨高校が「楽しい」学校だと伝えるためには、まず、皆さん一人ひとりが、蕨高祭を心から「楽しむ」ことが必要です。

 それでは、お祭りが始まります。大いに楽しんでいきましょう。

同窓会会報『紫霞54号』巻頭挨拶文

 会員の皆様におかれましては、日ごろより本校の教育活動に多大なるご協力を賜りありがとうございます。4月に着任した校長の山本です。教科は国語です。また、本校24期の卒業生です。どうぞよろしくお願いいたします。

 平成27年(2015年)の24期ホームカミングデーでは大変お世話になりました。お忙しい中お越しいただいた恩師の先生方、また準備委員の皆様のおかげで、高校時代を懐かしく思い出すことができました。

 さて、わが母校、蕨高校ですが、素晴らしい学校になっています。国公立大学3年連続80名以上の現役合格や、現役進路決定率90%以上などの数字もさることながら、本当に素晴らしいのは生徒たちです。着任して3か月経ちましたが、いわゆる「斜に構えた」生徒を見かけたことがありません。勉強にも、部活動にも、学校行事にも全力で取り組んでいます。平成6年(1994年)設置の外国語科も、63期生は東京外国語大学に3名の現役合格を出すなど成果を挙げています。また、教職員も一生懸命です。ふだんの授業のほか、平常補講や夏期補講に多くの教職員が取り組んでいます。

 本校に寄せられている生徒や保護者、地域の皆様からの期待は本当に高く、校長としては身の引き締まる思いです。「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」を目指す学校像に掲げ、その実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 本校の進路指導では「大学進学の先を見据えて目標は高く!」ということを掲げています。卒業生のロールモデルを示すには、多くの同窓生の皆様のご協力が必要です。コロナ禍の終わりはなかなか見通せませんが、教育活動も活気を取り戻しつつあります。中止を余儀なくされてきた臨海学校も、林間学校という形で趣旨を受け継ぎ実施します。

 今後とも本校へのご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。

第1回学校説明会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 本日はお忙しい中、またお足元の悪い中、本校の第1回学校説明会にご来場いただきありがとうございます。

 実は、私事でございますが、私は本校24期の卒業生でございます。今から約40年前、本校に在学しておりました。

 40年ぶりに見た母校は、よい意味で大きく変わっておりました。本校の概要につきましては、この後、本校の職員から詳しく説明させていただきますので、私からは、この5か月間で校長である私が感じた、蕨高校が大きく変わった点、「蕨高校のよいところ」を三つほどお話してみたいと思います。

 一つ目は「教員が生徒の面倒をよく見ている」ということです。

 40年前の私のような、いわゆる「斜に構えた」生徒を見かけたことがありません。本校の生徒は集中して授業を受け、部活動に励み、学校行事にも手を抜きません。始業前から部活動の朝練習の声で校内は賑やかですが、試験一週間前ともなりますと、ぴたりと声がやみ、早朝の校内は静寂に包まれます。定期考査の前に限らず、放課後の教室には多くの生徒が残っており、学習しています。夏休みは夏期補講です。通常と変わらない登校風景が見られます。

 最初に見たときには大変驚きました。一体この40年間に何があったのか。本校には私と同じような本校のOBがおりますので尋ねてみました。すると「教員が生徒の面倒を見るようになったのではないか」との回答がありました。少し合点がいきました。

 私が通っていたころの本校は、一言でいうと「自由な学校」。特に進学に関しては、生徒がするもので教員の仕事ではない、とはっきり言われたことさえありました。

 確かに、本校の教職員は、生徒の面倒をよく見ています。ホームルーム教室前の廊下にはよく机といすが置かれていて、日常的に二者面談が行われています。夏期補講のほかに通常補講というものもあり、ふだんの課業日でも補講が行われています。特筆すべきは、夏期補講の種類と数の多さです。ほぼすべての教員が、補講を開講しています。

 二つ目は「授業の質が高い」ということです。

 本校の進路指導では、毎年「進路のしおり」という冊子を作成しています。その中に、卒業生が残した「受験体験記」が掲載されています。生徒から見た学校の様子を知るため、過去3年分の「受験体験記」を熟読してみました。多くの教科・科目で「共通テストや私大受験の対策は、授業や学校配布の教材で十分」との記述を見かけました。

 本校は「文武両道」を謳っています。大学受験に高校の3年間で挑む本校は、その準備に効果的・効率的に取り組むことが求められています。生徒は「文武両道」のもと部活動に取り組む中で、無駄なく効率的に時間を使う術を体得していきます。難関大学に現役で合格した卒業生は、口を揃えて、本校の授業の有用性を説いています。各教科による工夫と改善を経て、どの授業も本当の意味で、生徒のためになるものとなっています。こうした卒業生の「蕨高校の授業は素晴らしい」とのコメントを読み、後輩たちも、絶大なる信頼感をもって授業に臨んでいます。

 三つ目は「自分で考えて行動する姿勢が身に付いている」ということです。

 本校には、昭和63年に創立30周年を記念して建てられたセミナーハウス「さわらび会館」があります。その玄関前には、平成元年度卒業生の卒業記念として「考える人」のモニュメントがあります。私が高校生のときにはなかったので、なぜ蕨高校に「考える人」の像があるのか、訝しく思いました。先ほどの「受験体験記」を読んでわかったことがあります。

 難関大学に合格した卒業生が口を揃えて言っているのが、「自分の勉強法は自分で考えて確立しろ」ということです。つまり「自分で考えて行動せよ」ということです。

 「より上の大会に出場するため練習し続けた人は、よい点数を取るため勉強できる」早稲田大学に現役で合格した吹奏楽部の卒業生のことばです。部活動で身につけた「考えて行動する」姿勢が、学習にもよい影響を与えています。東京工業大学に現役で合格した男子バレーボール部の卒業生は「大事なのは何をしたのかではなく、自分でしっかり考えたかどうかだということ」と言っています。本校では、生徒は部活動を通じて「自分で考えて行動する」姿勢を身に付けています。その姿勢が、勉強する上でとても大きく影響しているのです。

 いかがでしょうか。「蕨高校」という環境で3年間を過ごすことで、皆さんは、皆さんの今後の人生を生きていく上で、とても大切ないくつかの習慣を身に付けることができます。他にも、本校のカリキュラムは2年生まで共通の内容となっています。これは、いわゆる「リベラルアーツ」、教養教育の考えに基づいたものです。今後、皆さんが様々な困難な課題に立ち向かう際、文系であれ理系であれ、様々な知識を組み合わせて活用することが、よりよい解決策を生み出すために必要になってきます。一例を挙げますと、早稲田大学の政治経済学部が数学を必須としましたが、従来の文系にとっても理系の知識が、理系にとっても文系の知識が必要とされています。本校のカリキュラムは、幅広い教科・科目を学ぶ中で、将来の専攻が見えてくるように組み立てられています。この点も、本校の大きな特徴、「よいところ」となっております。

 また、皆さんの中には、本校の外国語科に興味を持ってお越しになった方もいらっしゃると思います。外国語科は、国際化に伴って生じる様々な課題を解決する「豊かな外国語のコミュニケーション能力」と「異文化に対する深い理解」を有する人材を育成するため、平成6年に設置されました。この春の卒業生も、東京外国語大学に現役で3名進学したり、英語検定の1級に2名が合格したりするなど、大変素晴らしい成果を挙げております。この後、担当から詳しく説明させていただきます。

 最後に、本校は令和5年度入学生から、入学時に一人一台の生徒用端末を購入していただく予定です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 私は本校の卒業生である校長として、本校の生徒に「努力してトップを目指そう」と呼びかけています。「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校」それが蕨高校です。一緒にトップを目指しましょう。皆さんのチャレンジを心からお待ちしております。

 それでは、この後本校の職員から、本校の概要について説明させていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

7月全校集会 校長講話

 おはようございます。明日から夏季休業に入ります。1年生は明日から本校初の林間学校です。私も同行します。ぜひとも成功させたいと思います。

 さて、いよいよ夏休みです。本校は「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校」ですから、皆さんは勉強の計画づくりに余念がないところだと思います。

 3年生は、模擬試験の結果はいかがだったでしょうか。志望校の判定に、D判定やE判定をたくさんもらってしょんぼりしている方も多いのではないでしょうか。

 皆さんの中には志高く、東京大学をはじめとする難関大学を志望している方も多くいると思いますが、芳しくない判定を前にして、志望を下げてしまっては本末転倒です。

 本校には、見事、難関大学に合格して、大学生活を謳歌している卒業生がたくさんいます。「進路のしおり」の「受験体験記」には、貴重な情報が満載されていますので、1,2年生も含め、すでに読んでいる皆さんも多いと思います。遅ればせながら、私も、過去3か年分を熟読してみました。すると、毎年多くの卒業生が指摘している「受験のコツ」のようなものがあることに気が付きました。仮にこれを、「蕨高スタンダード」と呼ぶことにします。今からその一部について触れますが、「もう知ってるよ」「何をいまさら」などの反応が多く返ってくることを期待して話してみます。

 一つ目は、「単語→文法→長文」の順序を守る、ということです。

 40年前の蕨高生だった私にも、苦い記憶があります。例えば、予備校のテキストで、英語の長文が出ます。まず読めないので、予習で辞書を引きながら口語訳をつくります。やったことのある人はわかると思いますが、とんでもなく時間がかかります。そのうち、授業のペースに予習がついていかなくなり、放置するようになります。

 あるとき、「単語帳を完璧にする」ということを思い立ち、1日20語ずつ、意味が言えるか試してみました。言えなかった単語だけ、単語カードをつくりました。再度、意味が言えない単語は苦手な単語なので、リングを通して持ち歩いて覚えました。1日20語だと、1週間で100語。単語帳は2000語ですから、5か月かかって単語帳を完璧にしました。すると、初めて目にする英語の長文も、意味が分かるようになってきました。英文法については、蕨高校の「グラマー」という授業で配られた英文法の参考書を、日本史のノートをつくる要領で、すべてノートにまとめて理解しました。

 英単語、英文法が完璧でない状態で挑戦する長文に意味はない。「時間のムダ」「スタートラインに立ててない」とまで言い切る卒業生もいました。蕨高生は文武両道、非効率な時間の使い方をしている余裕はない。全くその通りと思います。

 ちなみに、国語における古文単語や古典文法、漢文の句法においても同じことが言えます。完璧にする前に、過去問などに取り組むのは「時間のムダ」となる可能性が高いので、注意が必要です。

 二つ目は、英語ばかりで恐縮ですが、「長文読解の後に音読する」というものです。皆さん、「音読」やっていますか。卒業生によると、「特効薬」のような扱いとなっています。長文読解に取り組むとき、口語訳を確認して終わるのではなく、その後音読する習慣をつけることで、長文を読解するスピードが格段に速くなるそうです。これも、難関大学に合格した多くの卒業生が口を揃えて言っているので、間違いないのではないかと思います。本番の入試では、難関大学になるほど、問題文そのもののボリュームに圧倒されることが多くなります。国語も含め、速読対策はとても重要です。

 三つめは、「自分の勉強法は自分で発見する」ということです。これも、難関大学に合格した卒業生の多くが言っています。私もそう思います。

 多くあったのは「学校で勉強する」というものです。「朝から夜まで学習室で勉強した」というような記述が複数見られます。塾との付き合い方についても、難関大学に合格した卒業生は「自習室だけ利用した」という声が多いです。自分の経験を踏まえても、単語が完璧になる前に長文読解を解くような場面は、大幅な時間のロスになりかねないので注意が必要です。また、関正生先生の英文法など、スタディサプリの動画の活用を薦める卒業生も多くいます。

 というわけで、卒業生の「受験体験記」を読んで気が付いたことを3点例示してみました。他にもこの「受験体験記」には、卒業生の残してくれた貴重なノウハウが満載されているので、ぜひ熟読してみてください。

 最初の話題に戻りますと、こうした「蕨高スタンダード」が身についていない状態で模試を受けて、判定がDやEでも、それはむしろ当たり前です。気にすることはありません。まだ皆さんは、自分の秘めている可能性に、全く気が付いていない可能性が高いのではないでしょうか。毎朝10分だけ正門に立って、皆さんに挨拶していますが、本音は、始業時刻の20分も前に正門を通過している、生活習慣を身に付けているこの生徒たちは、難関大学合格の有資格者だ、将来とんでもない、日本を背負う人材になるぞ、このように思って毎朝挨拶しています。リスペクトです。本当です。

 まず大事なことは、単語を完璧にするような「蕨高スタンダード」を身に付けてスタートラインに立つこと。模試の判定を気にするのはそれからです。あと、大学のオープンキャンパスは、1,2年生ほど必ず行ってください。必ず得るものがあります。

 長いようで短い夏が始まります。学校の夏期補講もほぼ毎日開講しています。一緒に頑張りましょう。以上で校長講話を終わります。

蕨高新聞第160号 新着任の先生方に聞く

 この4月に校長に着任した本校24期卒業生の山本です。3月まではさいたま市教育委員会に勤務していました。教科は国語です。よろしくお願いいたします。

 令和4年は時代の大きな転換点となっています。グローバル化はますます進行し、最近は「悪い円安」などということばも聞こえてきます。世界の中で、日本をリードする人材が求められています。一方、高等学校の学習指導要領も本格実施となりました。高大接続改革を経て、共通テストを課す大学も増加しています。

 さて、蕨高校です。平成6年に外国語科が設置され、グローバルリーダーの育成に邁進しています。外国語科における高度な指導が、切磋琢磨の中で、普通科の生徒にもよい影響を与えているようです。本校のカリキュラムはリベラルアーツ教育を具現化したものであり、ここ数年の大学入試における共通テスト重視の傾向と方向性を一にしています。

 リベラルアーツとグローバル。求められているのは蕨高校の教育です。私たちが日本の課題を解決するという気概と覚悟を持つことが必要です。蕨高生の未来は無限大です。

 努力を続け、トップを狙っていきましょう。

第1回学校評価懇話会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。

 学校評議員会に引き続いて、生徒も参加する学校評価懇話会ということでお世話になります。どうぞよろしくお願いします。

 さて、本校の生徒でございますが、40年前の私たちのころとは打って変わって、優秀な生徒が揃っているというのが第一の印象でございます。

 特筆すべきは、切り替えの早さです。

 本校は部活動が盛んで、早朝から夕方まで、元気な生徒の声が絶えない大変賑やかな学校でございますが、定期考査の一週間前ともなりますと、ぴたりと声が消え、校舎は静寂に包まれます。初めて体験したときは大変驚きましたが、「文武両道」のもと部活動や学校行事に力を入れる中で、この切り替えの早さという徳性を、生徒は身に付けているということでございます。先ほどご紹介申し上げた進路実績には、このような日ごろの習慣や心構えによる裏付けもあったのではないかと思います。

 それでは、今年度の学校自己評価に生徒も参加します。学校の実情を最もよく知っているのは生徒自身ということもございます。引き続きご協議いただき、忌憚のないご意見を賜りますようお願いいたします。

第1回学校評議員会 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本でございます。この4月に着任いたしました。3月までは、さいたま市教育委員会で、市立高校や中等教育学校を所管する高校教育課で課長を務めておりました。教科は国語です。ちなみに私は本校第24期の卒業生です。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日は第1回の学校評議員会ということで、お忙しい中にもかかわらずご出席を賜り誠にありがとうございます。本校でございますが、およそ40年ぶりに戻った母校は、見違えるほど素晴らしい学校になっておりました。これも学校評議員の皆様をはじめ、本校に関わるすべての方々のお力添えの賜物と、深く感謝申し上げます。

 進路指導でございますが、コロナ禍の中で生徒も十分な学習ができない状況もございましたが、おかげさまで国公立大学の合格者は3年連続で80名を超え、現役の進路決定率も90%超える成果を挙げております。生徒や保護者、地域の皆様の期待は高く、まだまだ十分とは言えない状況でございますが、引き続き努力してまいりたいと存じます。

 この後、令和4年度の学校自己評価システムシートにつきまして、御協議を賜りたいと存じます。学校評議員会の後には、生徒を交えた学校評価懇話会も予定しております。忌憚のないご意見を賜れれば幸いでございます。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

第1回林間学校オリエンテーション 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。校長の山本です。

 「蕨高校といえば臨海学校」本校ホームページのトップページにも、臨海学校の写真が使用されています。直近では第60回臨海学校が令和元年に実施され、この春高校を卒業した63期生が参加しました。

 令和2年、令和3年と、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、残念ながら中止を余儀なくされてきました。

 臨海学校の目的は「水泳訓練を通じ、心身の健全な発達と集団生活の規範を身に付ける」とあります。創立50周年記念誌には「蕨高生の質の高さは、1年の夏に培った人間の土台作りが成功の秘訣なのだろうな、と思います」という、当時の教職員の思いも残されています。

 これらの歴史と伝統を誇る臨海学校の趣旨を踏まえ、今回新たに、第1回林間学校の目的が示されました。読み上げてみたいと思います。

 1 林間学校を通して規律の順守、主体的に取り組みながら協力する大切さを再確認する。

 2 上越の美しい自然に触れるとともに自然環境を守ることの大切さを学ぶ。

 3 集団生活を通して相互の友情を深め、心に残る素晴らしい思い出をつくる。

 臨海学校の目的にあった「心身の健全な発達」や「集団生活の規範意識を身に付ける」ことを押さえ、「成功の秘訣」としての「人間の土台作り」を含んだものとなっています。新しい目標のもとで、皆さんの力を結集して、第1回林間学校を成功させたいと思います。

 ところで、皆さんは新しい高等学校学習指導要領の1期生です。特徴をご存じでしょうか。「総合的な探究の時間」に代表されるように、「探究」ということばがキーワードになっています。

 「探究」とは、自分で設定した課題について、自分で調べて資料を集め、分析してまとめ、プレゼンテーション、発表するという一連の学習のことを言います。自ら主体的に取り組み、仲間と協力して資料を集め、分析して学習を進めることで、学びに向かう姿勢が身につくとともに、課題に対する自らの理解も深まるというものです。

 今回は「林間学校」ですから、対象は「山」です。先ほど確認した目的にもあるとおり、「主体的に取り組みながら協力する」ことが求められています。「平標山」という山を歩きます。当然のことながら、山歩きには危険が伴います。ここで「探究」の出番です。各自が事前にしっかり調べて、コースの全体像を把握しておいてください。

 あまり自覚はありませんが、私も蕨高生として、臨海学校を体験しています。一人の大人として「心身の健全な発達」や「集団生活の規範意識」が身に付いているとすれば、少なからず、臨海学校のおかげだということができます。

 「臨海学校」は蕨高生の「質の高さ」を担保する「人間の土台作り」「成功の秘訣」でありました。是非ともその精神を受け継ぎ、第1回林間学校を成功させたいと思います。一緒に頑張りましょう。以上で校長あいさつを終わります。

令和4年度 第66回運動会 閉会式 学校長のことば

 皆さん、お疲れ様でした。

 本日は天候にも恵まれ、皆さんの意欲的な取組のおかげもあり、すばらしい運動会を実施することができました。

 まずは、2年7組の皆さん、優勝おめでとうございます!熱戦を制しての優勝を心から祝福したいと思います。

 男女混合800mリレーで強さを発揮した2年2組をはじめ、他のクラスもよく頑張ったと思います。また、開会式のバトン部の演技は迫力がありました。校長室の前でよく練習していたのを知っていました。しっかり成果を出すことができたのではないかと思います。吹奏楽部の皆さんの演奏も素晴らしいものでした。ありがとうございました。

 本日は、最後まで諦めない全力疾走・全力の競技、そして競技者と応援者が一体となった運動会を見ることができました。

 特に、新しい種目である男女混合800mリレーは、走る選手の順番など各クラスの戦略を生かす余地が大いにあり、大変見応えのあるレースとなりました。また、競技の最後を飾る大縄跳びでは、競技性の高さもさることながら、クラスの仲間が心を一つにして成果を出すという、高校ならではの貴重な経験ができたのではないかと思います。

 中間考査の直後であまり練習時間が取れない中で、みなさんは、ルールと時間を守り、円滑に競技を行ってくれました。「さすが蕨高生」だと思いました。この素晴らしい伝統を今後も伝えていってほしいと思います。

 結びにあたり、準備や進行にご尽力くださいました部活動をはじめとする生徒の皆さんや先生方に改めて心から感謝を申し上げ、学校長のことばといたします。

令和4年度 第66回運動会 開会式 学校長のことば

 おはようございます。校長の山本です。

 運動会です。全学年揃っての開催は、令和元年以来、2年ぶりと聞いています。

 ようやく開催することができました。ご準備くださいました生徒の皆さんや先生方に、まずはお礼申し上げたいと思います。

 皆さんご存じのとおり、文武両道を掲げる本校にとって、日ごろの体育の授業の成果を発揮する運動会は、大変重要な学校行事です。66期生の1年生を迎えての第66回運動会ですから、開校以来続けている伝統行事ということになります。本日行われる種目は、2年前に比べて厳選されていますが、どの種目にも全力で取り組んでいただきたいと思います。

 本日も気温が高くなることが予想されます。競技中以外のマスクの着用とともに、水分の適切な補給など、熱中症にも十分気をつけていただきたいと思います。

 いよいよ始まります。大いに楽しんでいきましょう。

自分の「五感」を信じてみよう(進路のしおり 巻頭言)

 生徒の皆さんがこの冊子を手に取っているということは、自ら主体的に、自身の進路実現という課題に、正面から取り組もうという気持ちになっているということだと思います。まずは、大きな一歩を踏み出したという、その前向きな姿勢に敬意を表したいと思います。

 さて、『進路のしおり』。本冊子です。本校進路指導部渾身の一冊です。本校の進路指導のエッセンスが凝縮されています。隅々まで熟読されることをおすすめします。

 次に、気になる進学先が見つかったら、可能な限り、実際にキャンパスを訪れてみましょう。オープンキャンパスへの参加が望ましいですが、コロナ禍の影響もあり、オンラインで開催されることも、ここ数年は多くなっています。

 それでも、実際にキャンパスを訪れてみることをおすすめします。

 最寄りの駅で下車します。通学路を歩いてみます。キャンパスに入れてもらえるのであれば、キャンパス内を散策します。もっとも、普通は「関係者以外立入禁止」ですから、その場合は外から眺めてみます。それでもよいのです。進学先を考える上で、キャンパス(=立地)は重要です。実際に行ってみることで、文字情報ではわからなかった多くのことを知ることができます。

 キャンパスに入ることができた場合、可能であれば、レストランで食事やお茶をしてみましょう。難しい場合は、キャンパス周辺のお店を体験してみましょう。「食」と組み合わせることで、記憶が鮮明になることがあります。街の印象も大切な要素です。

 こうして、進学先を「五感」で感じたら、自分自身に問いかけてみましょう。この進学先に行きたいと思うのか。この進学先に通う自分の姿が想像できるか。

 3年生は特に、多くの志願先を併願することがあります。そのときに、自分の知らない進学先を仮に選んでも、対策に身が入らないことも多くあります。

 私自身も、これまで折に触れ、極力キャンパスを直接訪れる機会を多く持つよう心がけてきました。東京大学、東京工業大学、北海道大学、東北大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学、国際基督教大学、東京理科大学、UCLAなど、実際にキャンパスを訪問することで、これまで自分が知らなかった多くの発見をすることができました。

 さあ、本冊子を手に取った皆さんは、自らの未来を預けるパートナー探しの入口に立つことができました。試験日が間近に迫るとキャンパス見学に行っている暇がなくなります。即断即決、気になる進学先が見つかったら、すぐに行動に移してください。

蕨高校吹奏楽部 第46回定期演奏会 校長あいさつ

 只今ご紹介に預かりました校長の山本でございます。この4月に着任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日はお忙しい中、蕨高校吹奏楽部第46回定期演奏会にご来場いただき誠にありがとうございます。日ごろから保護者の皆様の深いご理解と御協力、卒業生や地域の皆様の多大なるご支援をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。

 さて、第46回定期演奏会です。新型コロナウイルス感染症拡大防止のお願いをさせていただいてはおりますが、このように盛大に開催することができました。まずもって、関係する皆様に御礼申し上げたいと思います。

 昨年度の第45回定期演奏会は、延期の上、前半と後半の2部構成で実施されたと聞いております。特に3年生は、入部以来、練習が十分に行えないなど、大きな影響を受けてきたことと思います。ようやく舞台は整いました。思い切り、日ごろの成果を発揮していただきたいと思います。

 それでは、どうぞ最後までごゆっくりご堪能ください。以上であいさつを終わります。

令和4年度 外国語科対面式 校長あいさつ

 改めまして、こんにちは。校長の山本です。外国語科の対面式ということで、一言あいさつをさせていただきます。

 外国語科は歴史も古く、平成6年、1994年の設置と聞いております。1年生は、外国語科28期生ということになり、3年生のときに、30周年を迎えることになります。

 本校の『創立50周年記念誌』に、外国語科に係る記載がありました。すでにご案内の方も多いと思いますが、新入生とともに、確認してみたいと思います。

 「外国語科の目的」として、このように書かれています。

 21世紀はますます国際的に物事が進む時代となることが予想され、国境を越えて展開される活動によって世界はますます狭くなりつつあるが、国際摩擦は経済問題にとどまらず、法律や文化の領域まで広がっている。

 問題解決に欠くことのできない豊かな外国語のコミュニケーション能力や異文化に対する深い理解を有した上で、
・ 貿易立国である日本の国際経済をリードできる人、
・ 環境問題・文化摩擦など国際化に伴って生じる様々な問題を複眼的視野に立って検討し、総合的視点から望ましい政策を打ち出せる人や
・ 語学教育を含め、国際人を育成できる指導者
などの人材が求められている。

 蕨高校外国語科は、このような時代の要請に応えることを目的とする。

 いかがでしょうか。特に現状認識のところは、28年前とは思われないくらい、現代にも当てはまると思います。

 「問題解決」のため、「豊かな外国語のコミュニケーション能力」と「異文化に対する深い理解」を有することがまず必要、と書かれてあります。

 世界の中の日本の立ち位置は、本当に難しい情勢です。蕨高校外国語科には、設置時に掲げた目的、ミッションがあります。

 幸いなことに、将来、皆さんが「世界が求めるグローバル人材」となるための第一歩は、この蕨高校の外国語科に入学したことで、果たされています。

 あとは、やるだけです。校長先生は、外国語科の皆さんのチャレンジを、全力で応援します。頑張りましょう。以上であいさつを終わります。

令和4年度 新入生歓迎会(部活動紹介) 校長あいさつ

 皆さんこんにちは。今日は新入生歓迎会、部活動紹介ということですので、一言あいさつを述べさせていただきます。

 始業式で2・3年生の皆さんにはお話ししましたが、私は本校の卒業生です。今から42年前の4月に入学し、バスケットボール部に入部しました。当時の男バスは、3年生がインターハイに出場する強豪チームでした。練習はきつく、疲労から勉強も手につかず、成績はクラスの最下位付近まで低迷していました。バスケットボール部は、公式戦出場こそありませんでしたが、引退するまで続けました。社会人として、県立高校の教壇に立ちました。辛いことや、逃げ出したくなることもたくさんありましたが、その都度、辛かった部活動を最後までやり遂げたということを思い出して自分を励まし、乗り切ってきました。

 本日の部活動紹介をきっかけに、高校3年間継続できる部活動を見つけることができるとよいと思います。

 あと、1 年生の皆さんに一つだけ、自分の体験を元にアドバイスします。

 ともすると部活動は、一生懸命取り組むあまり「思考停止」に陥りやすいところがあります。目の前の練習をこなすのが精一杯で、本業である学業や、自らの進路を考えることが後回しになってしまうことがありますが、それでは本末転倒です。自分のスケジュールのマネジメントをしっかり行うことがとても重要です。

 それでは、部活動紹介が始まります。よろしくお願いします。以上で校長あいさつを終わります。

令和4年度 対面式 校長あいさつ

 皆さんおはようございます。

 本日は対面式ということですので、各学年について、ちょっと調べてきました。

 今皆さんは一堂に会していますが、時代の激しい変化の中にあって、それぞれの置かれている立ち位置も微妙に異なっています。

 まず、3年生の皆さんは「18歳成人」ということで、18歳の誕生日を迎える順に、成人になります。この中には静かに、既に成人という人がいるということになります。成人ですから、例えばクレジットカードの契約など、自らの責任で行うことができます。高校在学中の生徒の中に「成人」がいる、という状況になります。

 次に2年生です。どうやら25年度入試から、共通テストは「6教科8科目」になりそうです。ということは、2年生は最後の「5教科7科目」の学年ということになります。まさに「背水の陣」ということになります。

 1年生はGIGA スクール元年ということで、それぞれの中学校で、一人一台のタブレット端末を一年間使ってきたことになります。授業中にタブレット端末を使うという点では、1年生が先輩にあたりますので、大いにアドバイスを聞いて、参考にしていきたいと思います。

 さて、対面式です。皆さんそれぞれ置かれている状況は微妙に異なりますが、この対面式を境に、学年を超えて親交を深めていただき、生徒会の皆さんのリーダーシップの下、この蕨高校をさらによい学校にしていきましょう。以上で校長あいさつを終わります。

令和4年度 第66回入学式 式辞

 桜前線がここ、機織りのまち蕨を通過し、ただ今、日本列島を北上中です。あらゆることに希望を感じ、胸躍る明るい春の季節になりました。

 埼玉県立蕨高等学校 第66回入学式を挙行するにあたり、多くの保護者のご臨席を得て、このように厳粛に挙行できますことは、入学生はもとより、私たち教職員、在校生にとりましても、この上ない喜びでございます。学校を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

 ただ今、362名に対しまして、入学を許可いたしました。

 新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。

 本校は、創立66年目を迎える歴史と伝統を誇る高校です。目指す学校像として「生徒の進路希望を実現する文武両道の進学校~グローバルな視点を持ち次世代のリーダーとして活躍できる人を育てる~」を掲げ、普通科・外国語科ともに高度な授業、充実した進学補習、きめの細かい進路指導を貫き、生徒一人ひとりの学力向上と進路希望の実現に向けた取組を積極的に推進しております。

 さて、新入生の皆さんは、今日から本校で3年間の高校生活が始まりますが、高校時代は皆さん一人ひとりの人生の土台をつくるという点で、大きな意味を持っています。実は、私は本校第24期の卒業生です。ご縁があり、この春、母校である本校に着任しました。今、改めて振り返り、つくづく、自分の人生の原点は、この蕨高校にあったとの思いを強くしております。皆さんの新たな高校生活のスタートにあたり、本校を卒業した先輩という立場も踏まえ、私は三つの心がけを、皆さんにお話したいと思います。

 一つ目は「感謝の気持ちと思いやりを持つ」ということです。

 人間は、一人で生きていくことはできません。多くの人とのかかわりあいの中で生きています。本校に入学できたのは、皆さんの努力の賜物だと思います。しかし、決してそれだけではないと思います。皆さんを、骨身を惜しまず育んでくれた家族の存在があったはずです。また、皆さんを時には慰め、時には励まし、勇気づけてくれた先生や友人の存在があったはずです。周囲の人に感謝の気持ちを持ち、それを素直に表現できる人間になってください。

 また、常に思いやりの気持ちをもって生活してください。人間には好き嫌いがあります。自己中心的に物事を考えてしまうこともあります。しかし、他者をかけがえのない存在として認め、その人の身になって考え、心の中にある思いや感情に心を配ってください。

 二つ目は「リーダーたるにふさわしい資質・能力を身に付ける」ということです。

 皆さんが生きていくのはグローバル社会です。人、モノ、金、情報が瞬時に世界中でつながっていく社会の中で生きていくことになります。国籍や価値観も異なる多様な人々とチームを組んで、人々のよさを引き出し、それらを束ね、成果へとつなげていくことが求められます。グローバル・リーダーとしてチームで協働しながら新たな知を創造していく能力が求められるのです。クリエイティブなものを創り上げていく前提となるものは、教養だと考えます。幅広い教養の土台の上に高度な専門性を積み重ねた延長上に、新たな知を生み出していく手掛かりがあるのだと考えます。本校では、様々な科目を幅広く学びます。どの科目も知性と感性・健全な心身を育むために欠かせないものです。まず何よりも本校での授業を大切にして、確かな思考力を身に付けてください。

 また、学習を軸としながらも、行事や部活動などに全力で取り組み、汗や涙を流しながら、熱い3年間を過ごしてほしいのです。そうすれば、自ずと進路実現についても、仲間や先生とともに最後まであきらめることなく挑戦し、頂上へ、トップへたどり着くことができるはずです。

 三つ目は「自分の志を立てる」ということです。

 高校の3年間で、将来自分は何を学ぶのか、どのような職業に就くのか、また、どのように生きていくのかを徹底的に考えて、進路先を決めるということです。人は誰しも、社会で果たすべき使命、役割があるといいます。とりわけ重要なのは職業です。この高校時代においては、単に大学・学部を選ぶだけでなく、大学卒業後の先にある職業についても十分に考える必要があります。どんな職業を志すか、どんな生き方を志すか、たった一度の人生を賭けて何を実現したいのかといったことを徹底的に考え、人生を構想するのです。その思いは、結果として変わっていくかもしれませんが、高校時代に真剣に考え抜いていくかどうかが、その後の人生を価値あるものにしていくかのカギを握っていると思います。

 保護者の皆様におかれましては、お子様の御入学、誠におめでとうございます。9年間の義務教育を終えられて、希望と期待に胸を膨らませ、高校生としての第一歩を踏み出すお子様の姿を目の当たりにされ、感慨もひとしおのこととお喜び申し上げます。これから3年間、私ども教職員一同、保護者の皆様と手を携えて、お子様の成長を支えて参りたいと存じます。ぜひ本校の教育方針を十分ご理解いただき、御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、3年後の卒業式の際、ここにいるすべての生徒・保護者の皆様が「蕨高校にきて本当によかった」と思えることを心から願い、式辞といたします。

 令和4年4月8日 

埼玉県立蕨高等学校長 山本 康義 

 

令和4年度 前期始業式 校長講話

 改めまして、おはようございます。校長の山本です。始業式にあたり、2年生、3年生の皆さんにエールを送りたいと思います。私は本校の卒業生です。3年生の皆さんとは、ちょうど40年離れていることになります。久しぶりに訪れた母校は、以前とは比較にならないほど素晴らしい学校になっていました。学校を預かる校長としては、身が引き締まる思いです。2年生、3年生の皆さんも充実した高校生活を送っていることと思いますが、最初の校長講話として、少しだけ昔話をしてみたいと思います。

 私は今から42年前の4月に入学し、バスケットボール部に入部しました。当時の男バスは、3年生がインターハイに出場する強豪チームでした。練習はきつく、疲労から勉強も手につかず、成績はクラスの最下位付近まで低迷していました。

 2年生になりました。B校舎1階の東端、現在の講義室にホームルームがありました。このときは学校の授業の在り方などについて、当時の先生方と生徒とで、遅くまで熱く議論しました。議論に付き合っていただいた当時の先生方には感謝しかありません。

 3年生は所謂「私大文系クラス」でした。このときの政治・経済の授業が転機となりました。裁判の判例を扱う授業を通じて法律に興味を持ち、将来は弁護士になりたいと考えました。早速、司法試験の合格者の出身大学を調べました。私立大学で合格者を多く輩出しているのは、早稲田大学や中央大学など、難関大学に限られるということを知りました。気づいたのは高3の2学期。浪人して挑戦する覚悟を決めました。バスケットボール部は、公式戦出場こそありませんでしたが、引退するまで続けました。

 1年間の浪人後、第一志望の法学部への合格はなりませんでしたが、同じ大学の教育学部に合格し、現在の職を得ることができました。

 社会人として、県立高校の教壇に立ちました。辛いことや、逃げ出したくなることもたくさんありましたが、その都度、辛かった部活動を最後までやり遂げたということを思い出して自分を励まし、乗り切ってきました。

 今、振り返っても、つくづく、自分の人生の原点は、この蕨高校にあったと思います。

 どこか合格できる大学に行ければよいという甘い考えから、難関大学に合格しなければ将来は開けないという「気付き」を与えてくれたのは、蕨高校の授業でした。実は、法学部を目指しながら、こっそり教育学部を併願していたのは、少なからず、お世話になった2年時、3年時の担任の先生の出身学部・学科であったということが影響しています。社会人になって頑張る・継続するエネルギーとなったのは、部活動をやめなかったという一点でした。

 さて、皆さんです。私が気付いて本気になったのは3年生の2学期。遅すぎました。しかし、浪人して合格できるということは、そもそもちゃんとやっていれば、現役でも合格できるということです。恐らく皆さんにも、本気になるきっかけが訪れるときが来ると思います。これは残念ながら人それぞれです。そのときに備え、例えば英語検定で2級や準1級を取得しておくなど、備えを万全にしておくことをおすすめします。

 最後に、前任の校長先生と「蕨高校とは要するに何なのか」ということについて話し合いました。共通したのは、蕨高校は「努力してトップをねらう」高校だということでした。令和4年度が始まります。トップをねらっていきましょう。以上で終わります。