野球部日誌令和4年度

体育・スポーツコーチSのつぶやき『投手が育つポイントとは?①』

投稿日時: 05/30 komon02

『投手が育つポイントとは?“不安を解消させる”』

 

 勝つチームを作るために、信頼できる投手が育つことは必須事項です。では、投手が育つポイントにはどのようなものがあるでしょうか?投手育成論は多義にわたりますが、今回は、投手がもつ気持ちの部分のから、動きのメカニック(一部)までに焦点を当てて書きます。

 

 投手(特に熟練していないもの)は自分の最大限の威力で投げたいという気持ちがあると同時に、ストライクにコントロールしたいという気持ちがあります。これは一見すると、トレードオフの関係に感じます。しかし、ストライクゾーンにコントロールするという、投手が持つ不安が解消できれば、その投手がもつ良さ(威力)を最大限に引き出せるのではないかと常々感じています。

 

コントロールの不安を解消する。

 

 第1歩として、下半身の方向性を整えることがあります(どの指導者も指摘するとは思いますが・・・)。具体的に参りましょう。例えば、弓道です。弓矢を的に当てる際、射る方向に、体の向き、持っている矢の向きを揃えて構えます。ピッチングでは、体重移動がこれに当てはまります。蕨 野球部ではその選手の体格や運動感覚をヒアリングした上で、力の方向が定まった体重移動を習得します

習得するには、軸足、踏み込み足、体重移動時それぞれのバランスが必要で、それらを鍛えるメニューを分習法にて行います。(分習法=習得したい動きの部分を切り取って、、または誇張して練習する方法

選手によっては特徴的な動きが長所になっている場合もあります(極端なインステップなど)。そのような選手にはイレギュラーな動きでもバランスや出力が保てるよう、柔軟性・可動域を高めることを通して、再現性を高めさせます。

 

※マウンドの画像

(マウンドでの投手の足跡は、その投手の力の方向を示す足跡でもあり、ヒントがたくさん含まれています。)

 

以上は、“同じ動作を行う再現性を高める”方法・考え方になります。

一方でこんな考え方もあります。先日、ボディーチューニングの第一人者の方の講習を聞きました。プロ野球トップの選手は、同じ動作にこだわるだけでなく、運動は完璧に再現できないことを自覚し、様々な微調整ができるよう練習しているそうです。つまり、さまざまな投げ方、力感で普段から投げることにより、リリース感覚を磨き、無意識の中でもとっさの微調整をいつでも可能にするとのことです。普段の“遊びの中でのスローイング”がいかに大切かを感じ、これが不安を解消する“第0歩目”になると感じました。

 

これらの考え方、メニューを通して、投手の不安を解消することで、投手は自身の出力(パフォーマンス)を最大限伸ばす努力に安心して取り組み、成長の階段を上ることができると考えます。出力(パフォーマンス)を上げるメニューについては、また後日書こうと思います。