東京大学1日体験

 11月14日(木)の県民の日に、東京大学1日体験に行きました。東大1日体験は、所沢北高校とのコラボレーションで今回初めて実現した企画です。参加したのは1年生、2年生の有志7名、所沢北高校からの6名と合わせて総勢13名で、東京大学におじゃましました。
赤門前でパチリ 
「東大といったら、赤門。まずはみんなで記念写真」 
 
 朝、集合した赤門付近には、すごくたくさんの高校生や中学生の団体がキャンパスツアーに来ていました。しかし、蕨高・所北高グループは、昨年度本校の日本語アドバイザーとしてお世話になった東大職員の下坂先生にコーディネートしていただいたので、一般のツアーでは見ることのできない研究室の中まで見ることができます。ちょっとだけ優越感を抱きつつ、出発しました。
 最初に訪問したのは、大学院工学系研究科大学院工学系エネルギー・資源フロンティアセンターの加藤・中村研です。ここは、南鳥島沖のレアアース泥発見で有名な加藤泰浩教授の研究室です。加藤先生からレアアースやこれからの研究課題について、わかりやすくレクチャーをしていただいた後、実験室でX線蛍光分析器やアルゴンプラズマを利用した微量元素分析の様子等を見せていただきました。
  
 「加藤教授の熱いレクチャー」           「X線蛍光分析器による成分分析実験」
 
 加藤先生の研究により、日本がものつくり大国として、また資源大国としてかつての「黄金の国ジパング」のような栄光を取り戻せるかもしれないというお話に、勇気と元気をいただいて次へ向かいました。
 
 次は、国際工学教育推進機構バイリンガルキャンパス推進センターの金川さんの案内で、有志による「鳥人間コンテスト」挑戦のための作業場や、教員や学生がだれでも利用できる「ものづくり実験工房」等を見学しました。素晴らしい施設がサークル活動や趣味のために無料で使えるところに、東京大学のレベルの高さを感じました。
  
「ものつくり実験工房」               「有形文化財指定の法文2号館前で」    「Wの挑戦!」
 
 お昼ご飯は安田講堂の時計台の下にある生協中央食堂でいただきました。この食堂は一般の方も利用でき、土日も営業しているそうです。メニューはどれも安くてボリュームたっぷり、すっかり満腹になりました。
 午後は、腹ごなしに構内の建築物や三四郎池などをしばし散策した後、大学院教育学研究科身体教育 学研究室を訪問しました。ここでは特任研究員の日高先生や助教の平島先生に説明・案内をしていただきました。「教育学」というと普通は「教え方」研究しているイメージがありますが、この研究室では学習という行為そのものの研究をしています。
 
「実験体験1」                    「実験体験2」
 
 たとえば今回、生徒はコントロールスティックを操作して画面上のターゲットに向かってカーソルを動かすテレビゲームのような実験装置を体験させてもらいました。この装置では、スティック操作と違う方向にカーソルが動くよう設定を変更できます。操作者は最初のうち戸惑いますが、何回か動作を繰り返すと、すぐに曲がり癖を打ち消すようにスティックを操作するようになります。身体教育学とは、この時に人間の脳の中でどういう変化が起きているのか、というようなことを研究する分野だそうです。これらの研究は、スポーツの技術習得の支援や、脳梗塞などの病気で障害の残ってしまった人のリハビリなどにも応用ができそうだという話でしたが、人間の深層に迫るディープな研究にすっかり圧倒される思いがしました。
 小休止を兼ねて2002年ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊先生を記念した小柴ホールで、ノーベル賞のメダルやスーパーカミオカンデの光電子倍増管を見物した後は、所沢北高校OBで東大1年生のお二人とその友人のお二人に来ていただき、生協第二食堂の場所を借りて懇談会をしました。現役の東大生の語る東大の魅力や合格体験談に、蕨高生も所北生も食い入るように聞き入っていました。
 
「東大学生との懇談」                 「熱のこもった懇談風景」
 
 朝から日が暮れるまで超過密スケジュールでの東大1日体験でしたが、東大の魅力は、単に日本の最難関大学ということではなく、学問研究の最先端でもっとも面白いことをやっている場所であるということが実感できた一日でした。
 
【生徒の感想の一部】
・東大はさすが日本の大学の最高峰です。教授も学生も先端技術の開発を目指して研究に努めていました。私は技術の成り行きを予見するのは一番大切だと思います。(後略)
 
・東大は私の力では到底、手の届かない大学だと思っていました。しかし先輩方の話を聞いて「絶対無理」なんてことはないという気がしました。
 
・「受験時はどんな勉強法でしたか?」という質問に対し、「別に特別なことはしてないよ」と前置きの後には、「2年の夏は1日17時間勉強した」とか「高2の終わりには数Ⅰ、A、Ⅱ、Bは完璧にした」とか、こんなにすごいのか、と衝撃を受けました。とりあえず真似できそうなところから真似していこうと決めました。